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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第一世界 ~人間の世界~
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ゲームの現状

イベント終了から数日、多くのプレイヤーたちは始まりの町「ウォルド」から王都「アイシルク王国」に向けて旅立っていた。

街中での情報収集の結果、王都ではギルドを結成できると、分かったからだ。


ゲームマスターはAIたちと、そんな現状について話し合っていた。

傾向としては、主に三つ。


一つは、始まりの町周辺で、スキルアップに励む。これが大体、三割。


次に、王都へ向け出発、最寄りの町付近まで到着。これも、三割。


最後は、到着しクエストをこなす、ギルドを結成する。これが全体の、四割。


王都までは、二つの町と山を越える為、かなりの距離を旅する事となる。

この事から、既に王都に着いている者たちはトッププレイヤーと言えるだろう。


「しかし予定では、到着組は二、三割の予定だったのだがな~」


『まぁ、良いではありませんか。ストーリーが予定より、少し早く進むだけなのですから』


「その通りではあるが……。そう言えば、管理状況はどうなっている?」


『スキルの管理は、問題ないよ~』


『バランスも今は、問題ありません』


そうか、今は問題ないか。ん?今は?


「ルル、『今は』とはどう言う事だ?」


『はい、じつはイベントの結果、早くもマスターと同じ神シリーズのアビリティの所有者が三人、決まりました。なので、所有者が使いこなしていない今は大丈夫、と言う事です』


「成る程な、まあ扱いが難しいし、所有者が決まっても本人が気付かない限りは、使わないだろう」


と言うと、肯定するようにキキが言った。


『うん、所有者に気付かれないように、習得させているから、普通にスキル取得している限りは、見つからないよ』


それならば、大丈夫だろう。

そう言えば、どれが決まったのだろう?


『決まったのは、「神々の呪い」「神の天秤」「神々の書庫」ですよ』


「ん?声に出ていたか?」


『いいえ。ですが、マスターの考えている事は、分かりますよ』


ナナは、かなわないな。ほんと、どうしてこんなにいい子になったのやら。


『姉さま、ズルいです。私が報告しようとしていたのに……』


「まぁまあ、とにかく現状は、分かった。ルルとキキ、この調子で今後も頼むな。それじゃあ、二人は持ち場に戻ってくれ」


『分かったよ、マスター』


『分かりました』


さて、あと確認しなければならない事は……


「ナナ、現在のストーリーの進行度と、ギルドの結成率は分かるか?」


『勿論です。ストーリ―進行度は5%、ギルドは三割の人が結成していますね』


到着組が四割、そこから三割と考えると、ほぼ全員が作ったのか。


『私の予想では、殆どが合併するような気がしますね』


「ま、今後もっと増えるのだろうから、いいんじゃないか?」


『そうですね。我々からすれば、些細な事ですし』


「だな。それじゃあ、管理と二人の面倒を見るのを今後も頼むな」


『はい、任されました』


よし、それじゃあ今日もログインするか。




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