その少年、ギルドに入る。
うわあ。何この人の量。
ム○カの「人がごみのようだ」ならぬ「人ゴミのようだ」ってやつだ。
「あ、ビックリしちまったか?大抵新人はそんな顔すんだよなぁ。」
トルベルトさんはそういって頭に手をあてる。
・・・そんな顔ってどんな顔だ。俺ずっと真顔だったんだけど。
そんなことを思いながら歩いていると、女の人とぶつかってしまう。
「あ、すいません・・・」
俺がそういうと女の人は笑顔で返してきた。
「いやええよええよ!気にせんで・・・ってトルベルトのおっちゃんやん。どしたん?少年誘拐してきたん?」
ケラケラと笑いながらいう女の人。
それはないだろ。
てかそれ天狗じゃん。
「いやちがうよ。新人のやつ。山田が兄貴のギルドに入れといてっつったからさ。あ、兄貴は?」
「え?あー。いるっちゃいるよ。死んでるけどね」
し、死んでる・・・?
顔をひきつらせていると、女の人は俺の手を引っ張って言った。
「よし、ほなじゃあいくで~!」
「へええええええええええええええ?!」
俺は女の人の名前も知らないまま走らされた。
疲れた。
あぁ、人って久しぶりに筋肉使うとこんなに疲れるんだな・・・改めて実感したわ。
そう思ってると、目の前に女の人が2人現れる。
いやもうさっきから女の人多くね?何ここハーレムなの?
「大丈夫?まったく・・・ユキ飛ばしすぎ。あんたのそのパワフル元気についてこれるの、アルバートさんだけよ」
そういって女の人はもう一人の女の人の頭をグリグリする。
「えっと・・・」
「あ、ごめんなさいね。ユキが迷惑かけたでしょ?私はサツキ。ユキの双子の姉。よろしく、アルトくん。剣士の特訓なら任せて」
そういってサツキはアルトに手を差し出す。
アルトもサツキに握手する。
「痛っててててて・・・もー!殴ることあらへんやろ?!サツキ元々力強いんやから手加減してくれてもええやろー?」
そういってユキが立ち上がる。
・・・確かに今のは痛そうだったな。
そう思っていると、目の前のソファーから男の人が立ち上がる。
「うぅぅううぅう~・・・飲みすぎた~・・・サツキ~水~・・・」
「はぁ・・・アルバートさん!新人さんが来てるんですよ?!トルベルトさんまで来てるのに・・・」
そう言いながら水を渡す。
「っはぁ・・・ごめんごめん!お前がアルトか?俺はアルバート。トルベルトの兄だ。そしてこのギルドのリーダーだ!」
み、見えない・・・
「見えないやろ?でも本気だすと強いんやで~?」
「まぁ、そんなことは置いておいて・・・」
「「「私/俺たちのギルドへようこそ!」」」
ども。バタンキューです。
そろそろ皆さんにキャラクター設定をお見せしてもいいんじゃないかと思っています。
ので、次の話は設定のことをお話ししたいと思います。