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あらすじ・登場人物紹介
《あらすじ》
夫が失踪し、ひとりで領地を守っていた女伯イゾルデ。
失踪から三年経ち、再び夫選びの必要に迫られていた。
高位聖職者であり、彼女を狙うイゾルデの叔父と、誇り高き騎士オーウェン、謎多き道化ベンゲンデンチェルン……。
彼女を巡る人間関係が複雑に交錯する中、模擬決闘で叔父が大怪我を負い、オーウェンが囚われる。
春を祝う祈年祭の五日を舞台に、女伯はだれを選ぶのか。
《登場人物》
・イゾルデ
トゥアーを統治する若く美しい女伯。
・騎士オーウェン
人気者の騎士。イゾルデが嫌っている。
・イゾルデの叔父
先々代の養子。イゾルデの父の義弟。イゾルデを狙う。
・道化ベンゲンデンチェルン
先代から仕える神出鬼没な道化。普段はふざけた態度を取るが、本心は……。
・侍女ベラ
忠実なるイゾルデの侍女。元お針子。
・家宰マクスウェル
忠実なる家宰。怪我で引退した元騎士。
・パウル
騎士に憧れる少年。イゾルデに振り回されがち。
・バスチアン
祭りの日に失踪したイゾルデの夫。