プロローグ②
はい、短いですねww
てかここまで読む人いるんでしょうか・・・?
ムーンさん、見てますかー???
あ、プロローグは③まで続くかもデス・・・。
王が死んだ後、王国は大混乱に陥った。
今までずっと平和だった王国の国民は、王国を滅ぼしそうなほどになった驚異、というのは初めてだった。
軍隊は必死に応戦したが、もちろんロイドにかなうはずもなく、無残にも死んでいった。
皆さんはカイルという青年を覚えているだろうか。そう、王に抗議したあの青年である。その青年は真っ先に王国で一つだけの山の上の大魔法使いのところまで走っていった。
その大魔法使いは名をフェイルといい、噂が王国にも広まっていた。が、どこにフェイルの家があるかは、まだカイルしか知らなかった。
カイルは走った。がむしゃらに走った。
そしてカイルは屋敷にたどり着いた。フェイルはのんきに昼寝をしていた。
「街が、街が大変なんです・・・!!」
カイルは事情を話した。もう今や、頼れるのはフェイルしかいないことも話した。
フェイルは何かを決心したように、こう言った。
「ロイド、そして、王国の消滅・・・。」
カイルは戸惑った。王国の消滅という不吉な言葉にびっくりしたのだ。
フェイルはカイルを気にせずにこういった。
「間違いない。この王国は、ロイドに滅ぼされる。私が手を尽くしても、だ。」
カイルは絶句した。最後の希望がなくなったのだから。
フェイルは言った。
「どこかに逃げよう。ただ、逃げてもその町もロイドに攻められる可能性がある・・・。」
カイルは言った。
「できるだけ多くの人を助けたいんです。どんな方法でもいい、私たちを救って下さい!!」
フェイルはその言葉を聞くと、少し頷き、山から駆け下りていった。
山の麓に降りると、群衆が逃げ惑い、炎で包まれていた。
その奥にはロイドがいて、人間を追いかけている。
フェイルは一声こう言った。
「アクアリウム。」
すると、火とロイドはほとんど消え去り、残ったのは少し戸惑ったような表情の人間だけだった。
「逃げるのだ。他のところへ。どこかに・・・。」
群衆達は声をそろえてフェイルの言葉に応えた。
「私たちは、あなたについていきます!!」
フェイルは少しびっくりしたような顔をしたが、すぐに真面目な顔に戻って頷いた。
「分かった。私の近くに寄ってくれ。」
その瞬間、フェイルとカイル、そして群衆達の周りは白い光に包まれ、光が消えたときにはもう全員がいなくなっていた・・・。
フェイルは知り合いがいる場所に転移を予定していた。知り合いはみんなフェイルと同じくらいの大魔法使いだった。が、フェイルは一つ一つの町の未来を見ると、みんなロイドに食い尽くされる未来になっていた。
(まさか、これだけのものとは・・・。)
フェイルは内心戸惑っていたが、自分を頼ってくれる群衆の前では弱気なところは見せられなかった。仕方なく、新しい場所を探しに行った。
フェイルはそれからいくつもの国をまわった。そして、その中で一つだけいい国を見つけた。




