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古いRPGゲームのパーティ

ついに、俺たちと皇帝は庭に出た。


広大な庭園は、みごとに人払いされ、人っ子一人いない。


皇帝は、気ままにぶらぶらと歩きはじめた。


そのあとを、サーシャが歩く。


俺は、そのさらに後ろを歩いた。


俺たちは、まるで古いRPGゲームのパーティのように、一列になって歩いていた。


この様子を、どこかで横山やイスマが見ているのだろうか?


内心、俺はめちゃくゃ緊張していた。


もしも、イスマたちが本当に皇帝を襲撃したら、今度こそ、俺も反逆者の仲間として、帝国軍に追われることだろう。


そのときは、地下牢に閉じ込められている美空さんたちを助け出さなければならない。


だが、どうやって?


下手したら、俺たちは全員殺されるんじゃないか?


ヘビのようや目をした、あの護衛隊長ラインハルトの顔が浮かんだ。


あいつは、きっとどこまでも俺たちを追いかけてくるだろう…。


庭園の真ん中あたりまで来たとき、意外なことが起こった。


先頭を歩いていた皇帝が、くるりと振り返ると、二番目を歩くサーシャに、なにやら呪文をかけたのだ。


サーシャはたちまち昏倒こんとうした。


???


俺は、なにが起きているかわからず、完全にフリーズしてしまった。


皇帝は、倒れかかるサーシャを抱きとめると、優しく地面に横たえた。


そして、俺を見て、言った。


「急ぎましょう! この城を出るのです!」

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