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無表情な法王

ドリム城に、皇帝を迎えての晩餐会。だが、食事がはじまっても、皇帝は一言も喋らなかった…。


じつに気詰まりな雰囲気のまま、食事は進んでいた。


「そういえば、アラクボは法王様とお会いするのは初めてだったな」


ホスト役のドリアムが、場の空気を和らげようと思ったのか、突然俺の顔を見て言った。


「え、ええ…」


と俺は答えた。


どうやら、皇帝の隣の席で、皇帝と同じく、さっきから一言も話していない老人が、法王らしい。


もちろん、初めて見る顔だ。


というか、そんなことを言ったら、皇帝も、護衛隊長のレオンハルト公も、同じく初めて見るのだが…。


ドリアムは、


「法王様は、皇帝陛下がまだこの地を平定するまえから、行動をともにされている方だ」


と言って、また俺の顔を見た。


それで、ようやく俺も、ピンときた。


皇帝が、この地を平定する前から一緒にいるということは、もしかしたら、こちらの世界に来た皇帝に、魔法を教えた張本人が、この老人かもしれない。


つまり、ドリアムが語っていた、皇帝を背後で操っている黒幕…それが、この法王ではないのか?


ドリアムは、俺にそう教えようとしているのではないだろうか?


法王は、皇帝と同じく、まったく無表情に、食事を続けていた。

もう一本、小説を書き始めました。


『修学旅行に行ったらヘタレな俺がなぜか幕末のサムライに⁉︎』という小説です。


もしよければ、そちらもご一読ください。

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