表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/206

ほとんど白馬の王子様

ドリアムの居館の前には、すでに皇帝の行列の騎兵たちが大勢到着していて、それぞれが馬をおりて、装備を外したり、くつろいだりしていた。


いずれも、屈強そうな男ばかりで、さすが皇帝の護衛を任される兵たちという、迫力に満ちていた。


一方、ドリアムの城の馬屋係りは大忙しだった。それぞれの騎兵から馬を預かって、城の馬屋に運ぶのだ。


皇帝が乗ってきた馬車は、居館の前に停まっていた。不思議なことに、側面に描かれた『皇帝の目』は、まぶたを閉じていた。


皇帝はすでに居館の中に入って、先に城に向かったドリアムと、おそらく中で面会しているのだろう。


「すぐに食事会がはじまる。我々は先に大食堂に行って、お待ちしていなければ…」


サーシャがそう言ったので、俺たちは大食堂に向かおうとした。


そのとき、


「サーシャ! サーシャ!」


と呼ぶ声が聞こえた。


見れば、まさに騎馬で到着したばかりの騎兵が一人、手をふりながら、近寄って来る。


近づきながら、騎兵が鎧のヘルメットをとると、まるでハリウッド俳優のような金髪のイケメンが現れた。


さっそうと片手で馬を操って、俺たちのすぐそばまで来た男は、ほとんど白馬の王子様といった雰囲気だ。


何者だろうか?


だが、サーシャは、露骨に嫌そうな表情を見せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ