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神の打倒  作者: アナン
3/3

神の裁き

「何だこの揺れは!?」


 僕たちは突然の不自然な揺れに驚いていた。


「……神の裁きか」


 目隠しをしていたネークが慣れた口調で言った。

 神の裁き?ネークの口調からするとよくあることなのか?


「心見さん。これはよくあることなのか!?」

「……はい。私たちフォルスが生まれてから神が何とか私たちを殺そうとして――」


 ドンッ!

 話の途中で何かが爆発した音と強い爆風が襲ってきた。


「ちっ、実験室の薬品がスプリンクラーの水と反応したようだ」

「え!?火災は起きていないはずでは――」


 ドンッ!

 また爆発が起きたようだ。

 心見さんは見たところ、身体能力は普通の女の子と同じぐらいだ。このままでは焼け死んでしまう。


「くそっ、いつまでこの揺れは続くんだ!」


 そう言って僕は実験室へ向かおうと走った。


「待ってくださいイールさん!いくらフォルスでも無茶です!」


 心見さんは僕を呼び止めたが、無視して走っていった。なぜなら、爆発はエネルギーによって起きる現象だと知っていたからだ。

 反応と同時にエネルギー吸収を行えば爆発は防げる。そして、炎は発熱反応。エネルギーを系外へ熱として放出する反応だから吸収できる。


「だあぁぁぁぁ!!」


 エネルギーを吸収する電気を放ちながら走った。通ったところの炎が次々と消えてゆく。


「ここが実験室――!?」


 実験室に着いた瞬間、今までよりも大きな爆発が起こり、それと同じぐらいの爆風が襲った。……がここに来る間に吸収したエネルギーがあったので踏ん張ることはできた。


「さすがにきついな……」


 そんなことをつぶやいたが今それどころではない。

 早くスプリンクラーの元栓を締めないとまた爆発が起きるかもしれない。

 そう思い実験室に飛び込んだ。しかし、すでにスプリンクラーは止まっており、薬品が床に溜まった水と反応していた。


「もう止まってたのはラッキーだな。……それより確か水は電気で分解できるんだよな」


 とりあえず放電するか。

 そして、一気に電気を放った。

 予想どうり水は分解され、水素と酸素に分かれた。……がそれはさらに危険につながる行為だった。

 水素と酸素。

 水素は炎と反応し、爆発して水を発生させる分子。そして酸素は炎と反応し、より炎を強大にする。


「しまった!!」


 すぐそのことに気づき、爆発を阻止しようと吸収の電気を放った。そして、それも予想どうり阻止できた。

……が、そのエネルギーの量は体のエネルギーをたくわえられる許容範囲きょようはんいを超えていた。


「ぐああぁぁぁ……!!」


 くそぉ、薬品と水の反応を時間を掛けていれば――

 後悔と苦痛が体中をめぐり意識がもうろうとし、その場に倒れた。


 前の投稿からだいぶ時間が空いてしまいすみませんでした。


エネルギー吸収は思いつきでしたが、そこら辺は得意なので思っていたよりスラスラと書けました。


 今後もよろしくお願いします。

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