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第11話~自己紹介~

今回は短めです、最後に今後の展開についてのアンケートを取るのでよろしくお願いします。

「お兄ちゃん! 此処だよ!」


「おう!」      


 遅刻が確定している二人は、街の門から十分程走ってようやく目的地である、ステルンルギア魔法学院へと到着した。


 なんとなく予想していた通り、学校もカイルが前にいた世界に限りなく近い建物だった。


 コの字型の大きな校舎に、体育館のような建物、広い校庭。


 もっとじっくり見たいところだが、遅刻の身、そんなことをしていられる時間はないのだ。


 カイル達は少しだけ開かれた校門を抜け、学院の中へと入って行った。


「ところで、どこで入学式やってるんだ?」


「ごめんお兄ちゃん、学院広場に集合だったんだけど」


 ノアが本当に申し訳なさそうにうなだれる。


 学院広場とは、いわば校庭の事だろう、見る限り校庭に人は誰もいない、既に場所を移動した後のようだ。


 たくさんの足跡は、校舎とは別の建物、体育館のような建物に集まっていた。


「ノア、あそこの建物はなんだ?」


「? あそこは確か、室内訓練場だったと思うけど」


 どうやら体育館のような建物は訓練場だったらしい。


「なるほど、あそこにみんなが集まってるっぽいから、さっさと行こう」


「はい」


 遅刻者の二人は、急いで室内訓練場まで走って行くのだった。





「「すいませんでした!」」


 そして現在、ノアとカイルは、目の前の教師に向かって謝罪を送っていた。


 まぁ簡単に言えば、間に合わなかったからなんだけど……


 少しでも遅刻を取り戻そうと、全力で訓練場に行った二人だったが、そこであるハプニングが起きてしまったのだ。


 訓練場に辿りついた二人は、入学式の邪魔をしないよう、あまり目立たずに入ろうと、ゆっくりと扉に手をかけたのだが、


「あ」


「あ」


 そこでまさかの入学式を終えた先生と生徒達と鉢合わせするとは思いもしなかった。。

 

 とまぁそんなこんなで、既に入学式は終わってしまったらしく、今はそれぞれ振り分けられた教室に移動したのだ。


 そして偶然にもノアとカイルは同じ1―1だったため、今は二人仲良く担任のロロア・トリステル先生に謝罪しているという状況です。


 ロロア先生は短い髪をポニーテールに縛り、白衣にメガネという、典型的な理科系先生という感じで、良くできるベテラン先生というイメージが強い。


 ロロア先生は特に怒った様子を出さず、注意だけして、後は優しく二人のことを許してくれた。


「もう、二人共いいから、とりあえず自己紹介しちゃいなさい、あなた達以外はみんな入学式前に終わってるから」


「はい!」と二人は返事をすると、もう一度お辞儀をしてから、後ろの生徒達に振り返った。


 カイルとノアは、お互いに一度視線をかわす、そしてカイルが顎でちょいちょいっとノアを示した。

 

 “お先にどうぞ”カイルの意図をすぐに理解したノアは、頷きながら少し前に出る。


「え~と、カルゾン村から来ましたノア・クロスロードです。よろしくお願いします。私は――」


 出来の良い妹の自己紹介を横耳で聞きながら、カイルは興味しんしんの表情で教室内を見渡した。


 教室の間取り自体は前の学校とさほど変わらない、ただ黒板が、真っ白い白板になっており、チョークのような細い石も、真っ黒という、前とは真逆の仕様となっていた。


 一クラスだいたい三〇人くらいの3クラスで、うちのクラスを見ると、ほとんどが男子で、女子は7人くらいだ。


 昔読んだ本の中に、男子に比べ、女子は魔力総量に乏しいというのを見たことがあるが、その影響だろうか?


 他にも机が金属でできている机と椅子や、電気を発して光を出している石など、前の世界の学校との違いを比べで楽しんでいると、ノアの自己紹介が終わったらしく、自分の番が回って来ていた。


 慌てて視線をもどして、咳払いを一つ。


「えーっと、同じくカルゾン村から来た、カイル・クロスロードです。よろしく」


 短い自己紹介と共に、カイルが頭を一回下げた。


 ――もっと他に言ったほうが良かったかな?


 長い自己紹介よりも短いほうがいいと考えたカイルだったが、いくらなんでも短すぎたかなと、少し後悔した。


 そんなとき、いかにも村人A的な特に特徴のない生徒が手を上げてくれた。


「あの、ノアさんと、カイルさんは下が同じですが、兄妹ですか?」


「あ~、はい、兄妹「はい、私達は義理! の兄妹です」」


 なぜ割り込む妹よ。


 というかそこは強調しなくても別にいいんじゃないか? と思ったが、なぜか妙な迫力をノアが出していたので、黙っておこう。


 触らぬ妹に祟りなし。


「ぎ、義理、ですか」


「はい、義理! です」


 すっかりノアの眼光にあてられた村人Aの男子は、お礼を言って縮こまってしまった。かわいそうに……


 そして今度は元気の良い、いかにもスポーツ少女系の女子が「はい」と手を挙げた。つられるように、他の女子達も数人手を挙げる。


「趣味はなんですか?」


「趣味……読書と散歩かな」


 趣味というより、この世界の知識をもっと蓄えたいということだけど。まぁいいだろう。


「好きな食べ物は?」


「チェムブレッドかな」


 チェムとはリンゴの味に近い黄色いバナナのような形をした果物。

 ブレッドはパン、結局はアップルパイということになるな。


「それじゃあ、現在付き合っている女性はいますか?」


「? いないけど?」


「そ、そうですか、ありがとうございます」


 深々と頭を下げる女生徒に釣られ、カイルは何故? と思いながらも頭を下げた。


 そんな様子を隣で見ていたノアは、ものすごくイライラした顔をしていたが、カイルはそれに気付いてはいなかった。


 だが、そんな空気を壊すように、一人の男子生徒が声を上げる。


「ちっ、とっとと終わらせろよ、この村男」

今日は今後の展開で一つアンケートを取りたいです。協力お願いします~。

アンケートは、登場させるキャラの順番です。

全員登場させるのですが、一つのエピソードが長くなりそうなので、誰から出すかを決めたいです。

では

①新キャラの男。最強究極のイケメン登場。章名~伝説の魔剣士の真の目的~  

②元作、ヤンでれ……のキャラのヒロイン登場。章名~姫騎士生徒会長帰還~

③今作追加の新キャラ、ちなみにロリです。章名~ドラゴンは泣いている~

※全員最終的には病みます。

細かく決まっていますが、あまりばらすとネタばれになるので、直感で決めちゃってください。

ちなみに一つのエピソードでたぶん何カ月か掛ってしまうので、ご了承ください。

アンケートは多かったものをやります。あとはまたあとでということで、全部1票とかだった場合、投票がない場合は作者が勝手にやりますので、気軽にどうぞ。


それからもうひとつ、最近作者は短編を書いていたのですが、ひょんなことから長編になってしまったので、投稿しようと思います、ぜひともそちらも読んでください。次の更新と同時に出します。


 それではよろしくお願い致します! 感想もよろしくお願いしますね~




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