090 第八部・登場人物
■登場人物
■森の民〈大樹の森〉
◇母なる貝〈マーシー〉
・森の民を導く〝女神〟として信仰されている存在。
・実際には、旧文明期の輸送船の管理を任された非人間知性体〈ショゴス〉であり、女神ではない。レイラを船長代理に指名し、全面的な支援を約束する。
◇マシロ〈亜人〉
・母なる貝の聖域を守護する〈御使い〉
・〈混沌の領域〉に由来するカイコの変異体でもある。
・ハクと友達になり、一緒に行動している。
◇サクラ
・艶やかな赤毛に、青みがかった天色の瞳が印象的な森の民。
・〈不死の導き手〉を名乗るカルトが引き起こした騒動の後始末に追われている。
◆◇シオン・シュナ
・〈大樹の森〉で保護された双子。
・現在、〈廃虚の街〉の拠点でレイラたちと生活している。
◇イロハ〈族長〉
・サクラの母であり、鳥籠〈スィダチ〉の族長を務める。
・かつて不治の病を患っていたが、〈オートドクター〉によって治癒。現在は族長として、部族の諸問題に奔走する日々を送っている。
◇リンカ
・〈スィダチ〉が攻撃されたさいに負傷し、レイラに助けられた難民。
・シオンとシュナの保護者として、〈廃墟の街〉にある拠点で生活している。
◆ゲンイチロウ
・鳥籠〈スィダチ〉の守備隊の指揮官であり、族長の護衛と助言役を兼任している。
・甲虫の殻を加工した特徴的な鎧を身に着けている。
◆マツバラ
・巨大なトンボの変異体を使役する義手の蟲使い。
・森の異変によって多くの難民が押し寄せる〈スィダチ〉において、間者の潜入を防ぐための情報機関の責任者として活躍している。
◇ワコ
・鳥籠〈スィダチ〉の商人組合を束ねる人物。
・彼女の組合は森の民独自の組織であり、〈廃墟の街〉に存在する〈商人組合〉とは一切関係がない。現在、レイラとのつながりを活かし、〈廃墟の街〉にある鳥籠との交易の可能性を探っている。
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■組織
◆◇〈境界の守り人〉
・かつて青木ヶ原樹海で知られた地域を中心に広がる〈混沌の領域〉を監視するために組織された武装集団。〈混沌の領域〉からやってくる変異体を処理することが主な任務となっている。
◇テア
・森の異変――〈混沌の領域〉の浸食により、部族と集落を失った女性。
・浅黒い肌に黒髪、栗色の瞳が印象的な〈蟲使い〉でもある。
・かつては部族の長であり、戦士長でもあった彼女は、その経験を活かしてレイラが組織した〈境界の守り人〉で活躍している。
◆◇〈蟲使い・傭兵〉
・昆虫の変異体を使役する武装集団。
・〈大樹の森〉からやってきた傭兵。その多くが危険な昆虫を操ることで知られ、荒廃した都市で生きる人々を〝異人〟あるいは〝異邦人〟と呼び蔑んでいる。
■鳥籠〈スイジン〉
◇サチ
・高齢の女性で、〈スイジン〉の代表を務めていた。
・鳥籠を代々管理してきた一族の末裔でもある。
・現在は病に伏していて、公の場に姿を見せることは少ない。
◆フジキ
・〈スイジン〉の警備責任者を務める人物であり、代表の代理も兼任している。
・冷酷で容赦のない一面を持つが、根底には一族への忠誠心があり、真面目に職務を果たす人物でもある。
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■異種族・亜人〈非人間知性体〉
◆◇ブレイン
・レイラ曰く、脳に限りなく似た姿をしたクラゲのような生物。
・旧文明期に他の惑星から地球へと持ち込まれた非人間型の知性体。
・かつて軍の研究対象とされていたが、研究は途中で打ち切られている。
◆◇インシの民〈昆虫種族〉
・集合精神によって統率される群体種族。
・戦闘によって他種族を制圧し、交配を通じて種として進化を遂げてきた。
・冷酷かつ侵略的な脅威であり、現在は〈砂漠地帯〉で存在が確認されている。
■コケアリ〈昆虫種族〉
・アリに酷似した人型の昆虫種族
◇常闇を駆ける者〈コケアリ〉
・万単位の〈兵隊アリ〉からなる軍団を指揮する〈大将アリ〉。
■豹人〈獣人〉
・ネコ科の動物を思わせる人型の獣人種族。
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■主要人物
◆レイラ〈Leira〉
・本編の主人公です。
・〈廃墟の街〉で目覚めた記憶喪失の青年。
・かつて軍に所属していたことが明らかになるが、軍の機密とされた〈不死の子供〉と呼ばれる特殊な集団に属していたため、情報の多くは秘匿されている。
◇カグヤ
・静止軌道上の軍事衛星に搭載されている〈自律式対話型支援コンピュータ〉
・レイラの相棒ですが、その存在は未だ謎に包まれている。
・軍に所属していたことが明らかになるが、それ以上の情報は得られなかった。
◇ハク〈深淵の娘〉
・〈深淵の娘〉で知られた恐るべき異種族。
・ハエトリグモのような姿をしているが、慣れるとかわいい。
・〈廃墟の街〉が遊び場であり、広大な街で〝たからもの〟を探すことをライフワークにしている。
◇ミスズ
・レイラの相棒です。
・隔絶された地下シェルターで育った影響なのか、世間知らずな一面がある。
・軍事訓練を受けているため戦闘能力が高く、頼りになる仲間として活躍している。
◇ウミ〈Ver.戦闘用機械人形〉
・旧文明期には〈ショゴス〉の名で知られた非人間知性体。
・レイラたちの拠点で、組織の活動をサポートしている。
・軍用多脚車両〈ウェンディゴ〉にコアを接続してからは、戦闘支援も行う。
◇ペパーミント〈人造人間〉
・旧文明期の兵器工場を管理する〈人造人間〉のひとり。
・人間の理想形を模した彫刻のような美貌を持つ女性。
◇ジュリ
・商人としての経験と知識を活かし、拠点の物資管理や売買を担当している。
◇ヤマダ
・行商人としての経験と知識を活かし、拠点の物資管理や売買を支援している。
◆イーサン
・〈ジャンクタウン〉で活動する傭兵団の隊長。
・情報屋としても活動していて、それなりに名が知られ信頼されている。
・レイラの友人であり、彼に信頼されている数少ない人間でもある。
◇エレノア
・イーサンの傭兵部隊に所属する女性。
・副官のような立ち回りでイーサンをサポートしている。
・イーサンとは恋人以上の関係であり、ふたりの絆は稚拙な愛情表現では語れない。
◆ノイ
・イーサンの傭兵団に所属する若い傭兵。
・アネモネたちとの〝つなぎ役〟の仕事を与えられる。
・若いが戦闘能力が高く、イーサンからも信頼されている。
◆ハカセ〈人造人間〉
・紺色の金属骨格を持つ謎に満ちた〈守護者〉。
・ぼろ切れを身にまとう質素な姿からは、どこか浮世離れした印象を受ける。
・友好的な人造人間であり、旧文明期から活動が確認されている人造人間。
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■その他・勢力
■ヤトの一族
・〈転移門〉を使い、〈廃虚の街〉にやってきた異種族。
・混沌の神々の意志によって支配された種族だったが、異界の神〈ヤト〉の加護により、混沌の意志から解放された。
■アルファ小隊
〈ヤトの一族〉に属する精鋭戦士によって構成された部隊であり、異界の神〈ヤト〉に祝福された亜人種族でもある。その加護により、夜戦において比類なき強さを誇る。戦いの中で生まれ、戦いによって育まれた彼らの魂は、研ぎ澄まされた刃のように鋭く、あらゆる敵に対して脅威になる。
◆レオウ・ベェリ〈緑色の豹〉
・ヤトの一族の〝族長〟であり、横浜にやってくる決断を下した。
◆ヌゥモ・ヴェイ〈赤い雲〉
・族長の息子であり、若きリーダーとして一族を率いている。
◇ナミ〈波の音〉
・忠誠心にあつく、〈深淵の使い手〉であるレイラの戦士になることを誓う。
・レイラの家族として、ミスズを守る決意をする。
◆アレナ・ヴィス〈硝子の砂〉
・隠密行動に優れた戦士であり、一族から深い信頼を寄せられている。
◇アーキ・ガライ〈大樹〉
・狙撃手としての優れた素質を持つ女性。
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■変異体・敵対勢力
◆◇人擬き
・〈廃墟の街〉で彷徨う不死の化け物。
・驚異的な生命力と再生能力を持ち、基本的に殺すことはできない。
・戦闘のさいには、無力化することを優先し行動することが求められる。
◆◇略奪者〈レイダーギャング〉
・荒廃した街で活動する無法者、ならず者であり盗賊であり狂人の集団。
・ギャングを結成し、スカベンジャーや隊商を襲い物資を略奪している。
・〈廃墟の街〉には様々な組織があり、ギャング同士の抗争も絶えない。
◆◇不死の導き手〈宗教団体〉
・守護者や旧文明の技術を信仰の対象にする謎めいたカルト。
・勢力を拡大しているという噂が絶えないが、その実態は見えてこない。
◆◇バグ
・汚染地帯に生息する昆虫に似た奇妙な生物
・群れで行動することが確認されていて、非常に危険な存在になっている。
◆◇昆虫型変異体
・〈廃虚の街〉や〈大樹の森〉に生息する昆虫の変異体。
・その多くが環境汚染や〈混沌の領域〉由来の物質の影響を受けて変異している。
◆◇機械人形
・旧文明期に製造されたロボット、あるいはドロイド。
・様々な種類があり警備ロボットから軍用ロボット、それに介護ロボットまで存在していて、あらゆるニーズに応える機械人形が製造されていた。
◆◇守護者〈人造人間〉
・〈大いなる種族〉によって人を模して創造された〈人造人間〉。
・人類とは敵対していないが、味方とも言い切れない。
・謎に満ちた存在であり、〈鳥籠〉の多くは守護者とは関わらないようにしている。
・無差別に攻撃してくる守護者もいるため、接触を避けることが賢明。




