041 第四部・兵器〈広告〉
■兵器広告
◆次世代自律型自爆兵器
・圧倒的な殲滅力を誇る、群れで狩る知能型兵器。
戦場の未来を変える革新的な兵器、〈スウォーム・ブーメラン〉は、昆虫の群れのように飛行し、標的を追跡し包囲、殲滅するための完全自律型ドローン兵器です。数百機単位で射出され、標的を逃がすことなく確実に破壊します。
群れで飛行する自律型ドローンは、ブーメラン型の超小型機体――約二十センチ――が群れを形成し、標的を追跡します。〈分散型AIネットワーク〉により、各ユニットはリアルタイムで情報を共有し、環境に応じた最適な行動を実行します。また高度な熱探知センサーと動体追跡システムを搭載し、生体反応や機械熱を精密に検知することが可能です。これにより対象の動きを予測し、効率的な対応を行うことができます。
戦闘部隊を攻撃するさいには、高度なネットワークにより部隊行動を解析し、最適な攻撃ポイントを特定します。標的に接触すると、内蔵された高性能爆薬を起動し、局所的な爆発を発生させます。群れ全体で連携し、リアルタイムでデータを共有することで、効率的かつ素早い攻撃が可能です。
専用コンテナを使い、数百機もの無人兵器を一斉に射出することが可能です。それらの機体は瞬く間に戦場の空を覆い尽くし、圧倒的な物量で敵を制圧します。完全自律機能を備えたこれらの兵器は、発射された瞬間から人間の指示を必要とせず、標的を殲滅するまで攻撃を続けることが可能です。
市街地では敵の潜伏拠点を正確に探知し、ゲリラ戦では密林や廃墟の奥深くまで侵入して標的を排除します。拠点の制圧や敵部隊への壊滅的な打撃を目的とし、戦場における支配力を決定づけます。
――戦場を制するのは、個々の兵器の性能ではなく、群れの力なのです。
◆チャフグレネード〈電子妨害手榴弾〉
・戦場の電子環境を制圧する非殺傷型妨害兵器。
チャフグレネードは、敵の電子機器を一時的に無力化するために設計された特殊手榴弾です。起爆すると、大量の電波妨害フィルムが四方に散布され、戦場の空を覆うことになります。これにより、無線通信、レーダー、監視システムが一時的に遮断され、敵の情報収集能力は大幅に低下させることが可能です。
とくに、自律制御による徘徊型ドローンの自爆攻撃を阻止する手段として極めて有効な兵器になっています。ドローンは標的を補足できず、制御信号を失ったまま無力化されます。電子戦が戦場の趨勢を決める時代において、チャフグレネードは一瞬の混乱を生み出し、戦局を覆す鍵となります。
・技術仕様〈広告用〉
非殺傷型兵器であり、電子妨害に特化しています。本装置は殺傷能力を持たず、爆発時に広範囲へ電波妨害フィルムを散布することで、敵の電子機器を一時的に使用不能にする能力も持ちます。
電波妨害フィルムには超軽量ナノカーボン繊維と金属蒸着ポリマーの複合材が使用されていて、電磁波を反射、吸収することで、通信、レーダー、赤外線監視を妨害することが可能になっています。さらに、フィルムは数分間空中に滞留し、電子妨害効果を持続させるため、戦術的な優位性を確保できます。
運用方法として、本装置は通常の手榴弾のように投擲し、目標地点で炸裂するタイプと、多脚車両に搭載された小型発煙弾発射機から射出し、空中で炸裂するタイプの二種類が存在します。後者は、より広範囲に電波妨害フィルムを散布できるため、敵の電子機器を効果的に無力化することが可能になっています。
対ドローン戦術においても有効であり、本装置はドローンの通信、センサーを妨害し、標的追跡を困難にすることで、群れの戦術ネットワークを崩壊させることが可能です。特に、自律型徘徊ドローンの制御を混乱させることで、敵の攻撃能力を大幅に低下させる戦術的利点を持ちます。
チャフグレネードは、電子戦の新たな局面を切り開く兵器となっています。敵の情報収集能力を奪い、戦場に混乱をもたらすことで、戦術的優位を確立する。ドローン兵器が主流となる戦場では、電子妨害能力こそが勝敗を左右する決定的な要素になります。
――電子戦を制する者こそが、戦場を支配します。
◆超小型追尾ミサイル〈戦闘車両搭載型〉
・圧倒的な精度と殲滅力を誇る次世代ミサイルシステム。
戦場の支配力を最大化するために開発された〈超小型追尾ミサイル〉は、戦闘車両に搭載された武装コンテナから発射されるミサイル群です。親指ほどのサイズの超小型ミサイルが数百発同時に射出され、〈戦術ネットワーク〉によるリアルタイム情報共有を活用し、標的を効率的に排除します。各ミサイルは独立した追尾機能を持ち、群れとして連携しながら敵の防衛網を突破することで、従来の兵器では不可能だった精密攻撃を実現します。
・技術仕様〈広告用〉
本ミサイルは約五センチ――親指ほどの超小型、高精度追尾ミサイルです。推進機構には、マイクロジェットエンジン――ファブリケーターによる大量生産品――と高効率推進剤を採用し、亜音速飛行を実現します。さらに、〈戦術ネットワーク〉によるリアルタイム情報共有を活用した誘導システムを搭載しています。
ミサイル群は情報を共有することで、標的の重複攻撃を防止し、効率的な攻撃を可能にします。個々のミサイルが独立して標的を追尾しながら、群れとして連携し、敵の防衛網を突破する誘導、攻撃精度に優れた兵器となっています。
武装コンテナには専用の射出機構が搭載され、コンテナからの一斉射出が可能であり、ひとつの小型コンテナあたり最大五百発のミサイルを格納できます。これにより、短時間で広範囲にミサイルを展開し、戦場を制圧することが可能となります。
また、高性能爆薬の事前設定により、爆発の威力と範囲を調整可能になっています。精密爆破によるピンポイント攻撃から、複数のミサイルを連携させた広範囲爆破まで対応します。これらの機能により、戦術の柔軟性が向上し、状況に応じた最適な攻撃が可能です。
〈超小型追尾ミサイル〉は、戦闘車両の攻撃能力を飛躍的に向上させる兵器です。〈戦術ネットワーク〉による標的管理と精密攻撃により、戦場の混乱を最小限に抑えつつ、敵対者を確実に排除します。
――極限の精密攻撃、 それこそ戦場を支配する究極の追尾ミサイルです。




