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不死の子供たち・設定集  作者: パウロ・ハタナカ
第四部・謀略

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037 第四部・各種装備〈マスク〉


■各種装備


◆次世代型〈高周波ブレード 〉


・ナノ粒子コーティング

 刀身表面に自己修復機能を持つ特殊なナノ粒子コーティングが施されています。このコーティングは、刃こぼれが生じた際に半自動的に修復を開始し、分子レベルでの再構築を行うことで、徐々に刃の鋭さを取り戻します。


 修復には、柄に装填された旧文明の鋼材が使用されます。ナノ粒子が傷を検知すると、蓄積された素材を分子レベルで再配置し、摩耗した部分を補填する。さらに、振動エネルギーを活用し、自己組織化によって刀身の均一性を維持しながら修復を完了させる。


 この技術により――理論上は、戦闘中でも刀は劣化せず、その切れ味を持続させることができます。


 またコーティングの特性として、刀身の耐久性が向上し、極端な温度変化や腐食に対しても高い耐性を発揮することが確認されています。これにより、通常の刃とは異なり、長期間にわたってその機能を維持可能になっている。


・共鳴破壊機構

 刀身の振動周波数を自在に調整することで、特定の素材に対し共鳴破壊を引き起こすことが可能です。例えば、強固な金属装甲に対しては共鳴振動を発生させ、短時間で金属疲労を誘発し強度を低下させます。


 標的の材質や硬度に応じて分子構造が変化し、最適な切断能力を発揮する特殊機構が組み込まれることにより、単なる硬度の向上に留まらず、戦闘状況に応じた適応能力を備えたブレードとして機能します。


・超高密度プラズマ刃

 高周波振動と連動することで、刀身の縁に極微細なプラズマ層を形成。これにより、物理的な切断だけでなく、接触した物質を瞬時に高温で蒸発させることが可能になります。


 プラズマの密度を自由に調整することで、攻撃のモードを切り替えることも可能。標準モードでは鋭利な切断が可能だが、プラズマ密度を上昇させることで〝焼き熔かす〟破壊が実現し、硬度の高い装甲や特殊素材に対しても有効となる。さらに、刃の温度と振動周波数を変化させることで、ターゲットの分子結合を破壊し、通常では切断困難な素材さえも瞬時に融解させることができます。


・自律戦闘アシスト〈AIエージェント搭載〉

 専用の端末と同期させることで、使用者の戦闘スタイルをリアルタイムで分析し、瞬時に最適な斬撃角度や攻撃パターンを提案します。このアシストシステムは、戦闘記録を応用し、過去の動きから使用者の癖や得意な攻撃パターンを学習。戦場における流動的な状況に対応しながら、最も効率的な攻撃方法を提示します。


 機械学習アルゴリズムにより、敵の行動を解析し、弱点を特定することも可能。防御の隙や予測される動きを計算し、使用者にフィードバックすることで、戦闘の優位性を確保する。動きのパターンを識別し、予測精度を向上させることで、反撃を最小限に抑えながら効果的な攻撃を実行できるようになります。


 このシステムは、単なる戦闘補助にとどまらず、戦闘データを蓄積、分析し続けることで、使用者とともに進化していきます。戦いを重ねるごとに適応力が増し、最適化された戦闘スタイルを構築。結果として、経験豊富な兵士であればあるほど、このアシストが持つ戦術的優位性を最大限に活用できるようになります。


◆次世代型ガスマスク〈面頬〉


・アダプティブシールド

 フェイスシールドに最新の環境センサーが搭載されていて、周囲の光量、温度、生物的反応をリアルタイムで分析する技術を採用しています。この技術により、環境に応じて動的に視界を変化させ、索敵モードから暗視モードまでシームレスに切り替えることが可能です。


 強烈な閃光やレーザー攻撃に対しては、特殊な多層構造と高反応性の偏光フィルターを用いることで、瞬時に光吸収または反射を行い、使用者の視界を確保しながらダメージを軽減します。また、特定のスペクトルを遮断することで、熱感知やナイトビジョン技術との連携も可能となり、暗所や煙幕の中でも高い視認性を維持します。


・空気分子変換装置

 この装置は、大気中の酸素だけでなく、有害物質や汚染ガスを分解し、内部の超高効率フィルターを経由することで純粋な酸素を生成する革新的なシステムを搭載しています。フィルターには特殊な触媒が組み込まれていて、化学反応によって有毒物質を無害化しながら、安全な呼吸を可能にします。


 水中では、微細な水分子を分解し酸素を生成する技術が活用され、外部からの酸素供給なしでも長時間の潜水活動を維持できます。また、環境に応じた適応機能が備わっていて、低酸素環境や有害な気体が充満する状況でも自動的にフィルターモードを調整し、最適な酸素供給を実現します。


 この装置により、汚染地帯や極限環境でも活動が可能となっています。さらに、災害救助や軍事作戦においても、使用者の生命維持を確実に支援することができる。


・自律防御モード

 マスクに搭載された戦術〈AIエージェント〉は、使用者の生体情報や敵の動きをリアルタイムで解析し、周囲の状況に応じてマスクの各機能を最適化します。高度なセンサーネットワークと機械学習アルゴリズムを活用することで、使用者の状態や環境変化を常に監視しながら、即座に適切な防御対策を講じます。


 例えば、毒ガスや有害物質を検知した際には、ナノフィルターを強化し、有害成分を分子レベルで分解、無害化。狙撃を感知すれば、装甲表面の硬化プロセスを瞬時に起動し、衝撃吸収層を強化することで致命的なダメージを防ぎます。また、閃光や音波に対しては、光学、音響フィルターを動的に調整し、使用者の感覚器官を保護することも可能です。


 機械学習の応用で敵の行動パターンを解析し、戦闘状況に応じた最適な回避戦術を使用者にフィードバックします。攻撃予測アルゴリズムにより、次の動きを事前に察知し、回避動作や防御態勢を瞬時に最適化。これにより、戦闘中の反応速度が飛躍的に向上し、使用者の生存率を最大化する支援が行われます。


・精神感応金属

 上位モデルには〈精神感応金属〉が使用されていて、専用の端末との同期によって使用者の思考に反応し、マスクの形状を動的に変化させることが可能となっています。この金属は、ナノレベルの流動性を持つ特殊な合金で構成されていて、粘度のある液状から固体へと瞬時に変形する性質を備えています。


 使用者が防御を意識すれば、液状の金属が瞬時に硬化し、衝撃吸収層を形成することで外部からの攻撃を緩和することもできます。また、戦闘時には、敵の動きを予測しながら形状を変化させることで、最適な防御形態を構築できます。


 さらに、この〈精神感応金属〉は、ナノレベルで自己修復機能を備えていて、損傷を受けた場合でも即座に構造を再形成し、戦闘継続を可能にします。これにより、従来の防具とは一線を画し、戦況に応じた柔軟な防御戦略が実現できます。

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