022 第三部・登場人物
■登場人物
◇マリー
・金髪の謎めいた女性。
・すらりとした体格に整った顔立ち、そして儚げな碧い瞳が印象的です。
・鳥籠を管理する裕福な一族に属しているのかもしれません。
・文明崩壊後の世界では滅多に見かけない仕立ての良いドレスを身に着け、その立ち居振る舞いから滲み出る育ちの良さは、廃墟に埋もれた世界では場違いな存在となっています。
・レイラに仕事の依頼を持ちかけますが、その背景や意図は謎に包まれています。
◇信者〈不死の導き手〉
・教団が拠点として利用していた建物で発見した負傷者です。
・略奪者の襲撃を受けて拠点は壊滅、わずかな生き残りと共に避難していました。
・レイラとミスズに救出されて窮地を脱しますが……
◆◇混沌の子供たち〈混沌の先兵〉
・旧地下鉄駅で遭遇した子どもほどの体長を持つ化け物です。
・群れで行動し、獲物を発見すると容赦なく襲い掛かります。
・雑食性であり、人間も捕食対象です。
・半透明の乳白色の皮膚は、血管の位置や皮下脂肪、さらには内臓までも透けるほど薄くなっています。その皮膚の表面には微弱な電磁波を感知する能力があり、獲物の体温や微細な振動を捉えることができます。
・頭部に目の役割を持つ器官は存在しません。耳の先は尖っていて、どこか妖精の耳にも似た造形をしています。全体的にファンタジー小説に登場するような生物です。
◇ペパーミント〈人造人間〉
・旧文明期の兵器工場を管理する〈人造人間〉のひとりです。
・人間の理想形を模した彫刻のような美しさを持つ女性です。
・〈人造人間〉でありながら、とても友好的です。
・なにやらトラブルを抱えているようです。
◆謎の青年
・〈混沌の領域〉で知られた世界で出会った謎の青年。
・深紅の瞳に月白色の長髪、そして中世の騎士を思わせる鎧を身に着けています。
・まるでファンタジー小説に登場するような人物です。
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◆レイラ〈Leira〉
・本作の主人公です。
・〈廃墟の街〉で目覚めた記憶喪失の青年。
・現在は〈スカベンジャー〉として生計を立てています。
・〈不死の子供〉たちのひとりです。
◇カグヤ
・静止軌道上の軍事衛星に搭載されている〈自律式対話型支援コンピュータ〉
・自称人間ですが、その存在は謎に包まれています。
・レイラの相棒です。
◇ミスズ
・略奪者たちに捕まっていた謎の女性。
・軍事訓練を受けているため、戦闘能力は高い。
・現在は、レイラの頼りになる相棒として一緒に行動しています。
◇ハク〈深淵の娘〉
・〈廃墟の街〉で遭遇した大蜘蛛の変異体です。
・厳密には変異体ではなく、〈深淵の娘〉で知られた恐るべき異種族です。
・〈不死の子供〉の血液を体内に取り込んだことで、古の盟約に従い、レイラの魂の伴侶となります。それが何を意味するのかは、本人も分かっていません。
◇ウミ〈Ver. ウェンディゴ〉
・海岸に流れ着いた軍艦の残骸を探索中に発見した人工知能のコアに備わる人格です。
・感情豊かで、人工知能とは思えないほど自然な振る舞いを見せます。
・現在は軍用多脚車両〈ウェンディゴ〉を操り、レイラたちを支援しています。
◇ジュリ
・〈ジャンクタウン〉で困難な生活を送りながらも、何とか資金を調達して商人組合から露店営業の資格を購入したが、その後チンピラに目を付けられて営業できなくなる。
・窮地を救ってくれたレイラに保護されるものの、ただ世話になるだけでは性に合わず、自分にも何かできることはないかと考えていた。
・そこで商人としての経験と知識を活かし、拠点の物資管理や売買を担当するようになる。
◆ハカセ〈人造人間〉
・紺色の金属骨格を持つ謎めいた人物です。
・ぼろ切れを身にまとう質素な姿からは、どこか浮世離れした印象を受けます。
・友好的な人造人間であり、旧文明期から活動が確認されている人造人間でもあります。
◆◇人擬き
・〈廃墟の街〉で彷徨う不死の化け物です。
・旧文明期以前の人間が作り出した不死の薬〈仙丹〉によって、この世界に誕生した生物。
・驚異的な生命力と再生能力を持ち、基本的に殺すことはできません。
・〈人擬き〉との戦闘で傷を負ってしまった場合、その人間は高確率で〈人擬きウィルス〉に感染してしまい、数日中に〈人擬き〉に変異してしまいます。
◆◇略奪者〈レイダーギャング〉
・荒廃した街で活動する無法者、ならず者であり盗賊であり狂人の集団です。
・ギャングを結成し、スカベンジャーや隊商を襲い物資を略奪しています。
・〈廃墟の街〉には様々な組織があり、ギャング同士の抗争も絶えません。
・危険な存在で、容赦のないサイコパスの集まりでもあります。
◆◇機械人形
・旧文明期に製造されたロボット、あるいはドロイド。
・様々な種類があり警備ロボットから軍用ロボット、それに介護ロボットまで存在していて、あらゆるニーズに応える機械人形が製造されていました。
・各国で製造されていたが、日本、台湾、中国、アメリカ、イスラエルなどで製造されていた機械人形が主流で世界中に普及していました。
・作業用ドロイドやドローンは、現在でも旧文明期の自動工場で製造されているので、それほど珍しい存在ではありません。
◆◇守護者〈人造人間〉
・人を模して創造された〈人造人間〉です。
・骨格は旧文明の鋼材を含んでいるため、羽根のように軽く、それでいて鋼鉄よりも強度があります。
・軍用の機械人形〈アサルトロイド〉を凌駕する戦闘能力を持ち、手練れの傭兵団すら単独で壊滅させるだけの身体能力を有しています。
・人類とは敵対していませんが、味方とも言い切れません。
・謎に満ちた存在であり、共同体の多くは守護者とは関わらないようにしています。




