012 第二部・登場人物
■登場人物
◇アメ〈守護者〉
・〈廃墟の街〉で遭遇した〈守護者〉。
・つねにカインと行動を共にしています。
・幼い子どもの姿をした〈守護者〉です
・特徴的な黄色いレインコートを身に着けている。
・友好的で、レイラとの会話を楽しむ傾向があります。
◆カイン〈守護者〉
・〈廃墟の街〉で遭遇した〈守護者〉です。
・つねにアメと行動を共にしています。
・赤色のお面に特徴的な二本のツノ、それに古ぼけた外套を身に着けています。
・骨格を形成する金属は白銀のような輝きを帯びています。
・発声器〈人工喉頭〉が故障しているのか、機械的な合成音声混じりの声で話します。
・レイラの過去を知っているような口ぶりで話しますが……
◆ハカセ〈守護者〉
・紺色の金属骨格を持つ謎めいた守護者です。
・ぼろ切れを身にまとう質素な姿からは、どこか浮世離れした印象を受けます。
・学者肌で、初遭遇時には、ピラミッド型の建物を棲み処にする蜘蛛の変異体を観察していました。
◇ユイナ・ユウナ〈双子〉
・〈廃墟の街〉で遭遇した不思議な双子。
・まるで日本人形のように精巧な顔立ちをしています。
・アシスト機能を備えた戦闘用の特殊なスキンスーツを身に着けています。
・ユイナはヒスイ色の瞳を、ユウナは菜の花色の瞳を持ちます。
◆シン
・〈二十三区の鳥籠〉を管理している謎めいた少年。
・黒髪に中性的な整った顔立ちをしていて、白い軍服を身に着けています。
□姉妹たち〈複製人間・人造人間〉
・〈二十三区の鳥籠〉の主な住人です。
・クローン人間だと噂されるほど、似た姿をした女性たちです。
□宣教師〈不死の導き手〉
・忠告を無視して〈二十三区の鳥籠〉で強引な勧誘を行い、警備隊に捕らえられる。
◇ハク〈深淵の娘〉
・〈廃墟の街〉で遭遇した大蜘蛛の変異体です。
・厳密には変異体ではなく、〈深淵の娘〉で知られた恐るべき異種族です。
・レイラたちと遭遇して戦闘になりますが……
◇ジュリ
・〈ジャンクタウン〉に数ある露店のひとつで店主をしています。
・孤児として困難な生活を送りながらも、何とか資金を調達して商人組合から露店営業の資格を購入しました。その後チンピラに目を付けられてしまいます。
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◆レイラ〈Leira〉
・本作の主人公です。
・〈廃墟の街〉で目覚めた記憶喪失の青年。
・現在は〈スカベンジャー〉として生計を立てています。
・〈守護者〉に助けられたとき、〈不死の子供〉と呼ばれたが心当たりはない。
◇カグヤ
・静止軌道上の軍事衛星に搭載されている〈自律式対話型支援コンピュータ〉
・自称人間ですが、その存在は謎に包まれています。
・レイラの相棒です。
◇ミスズ
・略奪者たちに捕まっていた謎の女性。
・海底に沈む東京からやってきたと言うが……
・軍事訓練を受けているため、戦闘能力は高い。
・現在は、レイラの相棒として一緒に行動しています。
◇ウミ〈Ver.家政婦ドロイド〉
・海岸に流れ着いた軍艦の残骸を探索中に発見した人工知能のコアに備わる人格です。
・レイラたちの拠点で、彼らの活動をサポートしています。
・感情豊かで、人工知能とは思えないほど自然な振る舞いを見せるときがあります。
□クレア
・〈ジャンクタウン〉で医療に従事する心優しい女性。
・赤茶色の長髪に青色の瞳を持ち、そばかすが素敵な印象を与えている。
・〈ジャンクタウン〉にあるレイラの拠点〈コンテナ〉の所有者でもある。
・医療組合に所属しているため、薄水色のドクターコートを身に着けている。
■ヤン
・〈ジャンクタウン〉の警備責任者。
・練度の高い兵士だが、冷静さに欠ける一面もある。
・現在、略奪者と変異体の無謀な襲撃に悩まされている。
■リー
・〈ジャンクタウン〉の警備隊に所属。
・ヤンの部下で、レイラの友人。
・冷静沈着で、ヤンの右腕のような存在。
・ヤンとは幼馴染で、苦楽を共にしてきた間柄です。
◆イーサン
・〈ジャンクタウン〉で活動する傭兵団の隊長。
・狼のように鋭い眼光に無精髭、透き通るような金色の瞳が印象的です。
・情報屋としても活動していて、それなりに信頼されています。
・レイラの友人であり、彼に信頼されている数少ない人間でもある。
◇エレノア
・イーサンの傭兵部隊に所属する女性。
・副官のような立ち回りでイーサンをサポートしている。
・官能的なスタイルに金色の髪、それに薄紫に近い菫色の瞳の美しい女性。
・兵士としての実力も備わっているが、部隊を指揮する能力を評価されている。
・イーサンとは恋人以上の関係であり、ふたりの絆は稚拙な愛情表現では語れない。
■ヨシダ
・〈ジャンクタウン〉でジャンク屋を経営しています。
・〈廃墟の街〉では珍しい優れたエンジニアでもあります。
・廃品置き場に出没するドブネズミに悩まされていますが、近々罠を設置する予定です。
◆◇人擬き
・〈廃墟の街〉で彷徨う不死の化け物です。
・旧文明期以前の人間が作り出した不死の薬〈仙丹〉によって、この世界に誕生した生物。
・驚異的な生命力と再生能力を持ち、基本的に殺すことはできません。
・戦闘のさいには、無力化することを優先します。
・〈人擬き〉との戦闘で傷を負ってしまった場合、その人間は高確率で〈人擬きウィルス〉に感染してしまい、数日中に〈人擬き〉に変異してしまいます。
◆◇略奪者〈レイダーギャング〉
・荒廃した街で活動する無法者、ならず者であり盗賊であり狂人の集団です。
・ギャングを結成し、スカベンジャーや隊商を襲い物資を略奪しています。
・〈廃墟の街〉には様々な組織があり、ギャング同士の抗争も絶えません。
・危険な存在で、容赦のないサイコパスの集まりでもあります。
・職人組合や傭兵団から追放された人間によって組織された危険なギャングもあります。
・廃墟を拠点にしていますが、大規模な組織になると〈鳥籠〉を管理することもあります。
◆◇機械人形
・旧文明期に製造されたロボット、あるいはドロイド。
・様々な種類があり警備ロボットから軍用ロボット、それに介護ロボットまで存在していて、あらゆるニーズに応える機械人形が製造されていました。
・各国で製造されていたが、日本、台湾、中国、アメリカ、イスラエルなどで製造されていた機械人形が主流で世界中に普及していました。
・作業用ドロイドやドローンは、現在でも旧文明期の自動工場で製造されているので、それほど珍しい存在ではありません。
◆◇守護者〈人造人間〉
・人を模して創造された〈人造人間〉です。
・骨格は旧文明の鋼材を含んでいるため、羽根のように軽く、それでいて鋼鉄よりも強度があります。
・軍用の機械人形〈アサルトロイド〉を凌駕する戦闘能力を持ち、手練れの傭兵団すら単独で壊滅させるだけの身体能力を有しています。
・人類とは敵対していませんが、味方とも言い切れません。
・謎に満ちた存在であり、共同体の多くは守護者とは関わらないようにしています。
