表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
童貞って言うな!  作者: 袴田一夜
明堂帝翔
54/129

態度に出す



12時。



「童貞! 昼メシ食いに行こーぜ!」



聖也が昼食を誘いに来た。



「今日どこ行くかジャンケンしようぜ」



俺が勝ったらラーメン屋、聖也が勝ったらそれ以外...というジャンケン。


俺は聖奈の方を見る。


彼女は机の上に弁当を広げていた。


聖也と一緒に食べるつもりではないのか。


秘書課は馴れ合うタイプではない人間が多い。


勿論秘書課同士仲が良い者もいるが、一人で昼食を食べる者も少なくはない。


しかし兄を借りてまで聖奈を一人にするのは、なんとなく気が引けた。



「俺はいい。ここで食べる」



聖也は...まあ、一人でもいいだろう。



「え? マジ? 一緒に食べに行くと思って、聖奈に弁当作って貰わなかったのに」



不満そうな聖也。


沖縄から戻ってきて、実家にいると思ったが、兄妹で暮らしているのか。



「まあいいや、俺カレー食いたいから。一人で食べに行ってくるよ」



そう言って聖也は出て行った。


俺はこれ見よがしにため息を吐く。


何をするわけでもなく、机に肘をついてそっぽを向く。


聖奈の視線は感じた。


それでも何も言ってこないので、もう一度ため息を吐く。



「先輩...出前頼みましょうか?」



やっと聖奈が話しかけてきた。



「もやしラーメン定食」


「えっ、昨日と同じですか?」



問いには答えない。


同じもの食べて何が悪い。


俺が返事を返さないので、聖奈はラーメン屋に注文した。



「先輩、あの...今日指示していただいたタスクなんですけど...少し減らしていただけませんか?」



電話をかけ終えた聖奈が言う。


急ぎの仕事ではないが、意地悪して「今日中に」と指示していた。



「これじゃあ今日...一緒にお買い物行けないです」



そう言われて俺は振り向いた。



「行ってくれるの?」



聖奈は控えめに頷く。


やったね。



「明日の会議の資料と、社長のスピーチの台本は俺が作るよ。あと終わらなそうなのあったら言って」



気分が良い。


聖奈に餃子1個あげてもいいかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ