表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
童貞って言うな!  作者: 袴田一夜
雷門聖也
30/129

ダルレー夫人


ポップコーンとドリンクを買って、映画を観る。


映画は、逆玉で結婚した主人公が妻を殺すところから始まる。


この主人公がマリアの好きな俳優なのだが、そんなことより俺は、妻役の女優を見て背筋が凍った。


俺より10才年上の女優だが、はるか昔に体の関係を持ったことがある。


出会った頃から彼女は芸能活動をしていたが、当時はそんなに売れていなかった。


まさかこんな話題作に出演しているなんて。


彼女は序盤に殺される役だったが、回想シーンで何度も出てきた。


スクリーンに映る度に、俺の胸は苦しくなる。


美しい人だったが、俺は彼女が恐ろしかった。


彼女に惹かれている自分もいたが、離れたいとも思っていた。


最後に会ったのはだいぶ昔だ。


もう何年も会っていないが、今でも俺は彼女が怖い。



「映画どうだった?」



映画が終わって、マリアが俺に感想を聞く。



「え? ああ···まあ」



物語はちゃんと頭の中に入っていたが、女優のこともあって、俺は少しぼんやりしていた。



「寝てた?」


「いや、起きてたよ」


「ふーん」



マリアは少し不機嫌になる。



「あの妻役の女優さん、聖也好きそうだもんね」



俺はどきっとした。


マリアにあの女優とのことは話してない。


俺が自分から話すとも思えない。



「好きそう?」


「うん。大人の色気たっぷりの美女」



まあ、妹がいるから可愛い系よりは美人系が好みだけれども。



「そんなことないって。マリアの方が好きだって」



俺は冗談半分で返した。


マリアも不機嫌になると帝翔以上にめんどくさい。


それに、俺は出来るだけあの女優の話はしたくなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ