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童貞って言うな!  作者: 袴田一夜
明堂帝翔
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面倒くさい男


「どこの高校? 俺より頭良い?」


「なんでそんなこと聞くんですか? 聞いてどうするんですか?」



聖奈が不機嫌になる。


ということは、俺より偏差値の低い高校か。



「昔は俺のこと好きだったのに」


「えっ」


「騎士みたいな俺が好きだって言ったのに」


「...そんなこと言いましたっけ?」



言ってただろ。


近所の子供にいじめられて、それを助けてくれた男の子が憧れだって。


それ俺だろ?



「キスまでしてくれたのに」


「...それって間接キスのことですか?」


「いつ冷めたの?


聖奈は俺のことが好きなんだと思ってたのに。全然告白してこなかった。


俺、結構恋愛小説読んだと思うけど」



ロリータ、嵐が丘、椿姫、ハムレット、カルメン...恋愛小説と言っていいのかわからないのが混ざってるけど。



「先輩が最近読んでるのって、女が死んでばっかり」



た、確かに。


最近聖奈に貸してる本は、ヒロインがもれなく全員死んでいる。




「あと、面倒くさい男の人ばっかり。先輩、ちょっと影響受けてるかも」



...やっぱり面倒くさい男だと思われている。


自覚はあるから反論出来ない。



「それで俺に冷めたってこと? 俺が面倒くさい男だから?」


「先輩...私と付き合いたかったんですか? 告白され待ちだったんですか?」


「いや、そういうわけじゃないけど」


「先輩、言ってることがめちゃくちゃですよ」



なんかムカついてきた。


聖奈は確かに俺に気があった...と思う。


俺が他の女の子と仲良くすると、いつも不機嫌だった。


大泣きしてたこともあったくせに。


俺がなかなか女に惚れないってのもあるが、聖奈が嫌がると思ったから高校に入っても彼女作らないでいてやったのに。


全然俺のこと好きって言わないし。


気付いたら他の男に惚れてるなんて...なんだか期待外れだ。


...ん?


俺は聖奈が告白してくることを期待していたのか?



「先輩も早く好きな人出来るといいですね。好きな人がいると...毎日が薔薇色ですよ」



やかましいわ。


ちょっと良い男が現れたからって調子に乗りやがって。


そもそもその男は本当に良い男なのか?


ヤリモクじゃないのか?


10代の男なんて、皆ただヤりたいだけだ。



「聖奈にアドバイス。仮にその男に告白されても『私まだ中学生だから。卒業するまで待って』って言って断って。


すぐに付き合うなよ」


「どうしてですか?」


「待たせるんだよ。本気で聖奈のこと好きなら、男は待つから。


それでヤリモクかどうか篩にかけるんだ」



問題は、ヤリモクじゃなかった時。


聖奈の家の金目当てかもしれない。


雷門家に入るのが目的なら、待つだろう。


聖奈が16歳になったら孕ませて結婚...なんて考えるクズだったらどうしよう!


そんなの俺が認めない!



「中学生で男と付き合うなんて早い」


「...にーやより過保護。わかりました。


私だって、本当に愛してくれる人がいいです。流されないようにします」



聖奈は良い子だから、俺との約束は破らないはず。


これで1年は聖奈の処女が守られた。


さっさとその男が消えてくれますように!

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