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第一話
ゲームやライトノベルに数多く出現する『魔物』という単語。
特に『スライム』と言えば最弱モンスターとして有名だろう。
『スライム』は幅広くの作品に登場しており、異世界ファンタジーやRPGゲーム、果てにはムフフなゲームの絡め手(意味深)としても登場している。
その他にも代表的な魔物・モンスターと言えば『ドラゴン』なんてのはどうだろう?
空想上の『ドラゴン』は口から業火の吐息を吐き『空の王者』と呼ばれている火竜や、飛行はせずに地面を裂く程の力を持った地竜迄いる。
何故いきなり魔物の話をしたかと言うと、俺の家族は俺を含めて魔物だからだ。
特殊な家に住んでいるわけで無ければ、異世界からやって来たというわけでも無い。
父は吸血鬼、母は黄泉姫。
その二人の間に産まれた姉は竜人、妹は森人、そして俺はウロボロス。
は?と思っただろう。
俺以外は全員人型なのに何故俺だけがウロボロスなのか、と。
俺は見た目はちゃんと人間だから、その点は安心してほしい……何に対して安心するのかは分からないが。
とまあ、俺達は魔物なわけだがこればかりは言っておきたい。
悪い魔物じゃないよ!
と。