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「もし、そうであったとしたら……勘違いで、心に闇を?」
「私は、そうではないかと、おもうのですが……」
みるみるベリッシュが怒りの表情に変わっていく。
ギュッと、膝の上に置いていた手を握りしめ、覚悟を決めたかの様にエリーゼ様を見る。
「もし、それが本当だとして、勘違いを解けたら……もしかしたら…?」
そこまで話すと、ベリッシュはふっと息を吐いた
「もし本当に勘違いが原因であるなら、解けに行けばいいと思ったわ。でも、アインリッシュには誰も会えなくなってしまった」
「うん…」
「でも一度だけ、お父様の面会が許されたわ。本当はわたくしから話したかったけれど、会うことは出来ないからお父様に頼んだの」
「それで……」
「聖女様が面会を後押ししてくださったのよ」
「え?」
ちらっと聖女の方を見るといつの間に用意したのか、お茶を飲みながら話を聞いていた。
「親が子を心配するのは当たり前だからね。一度くらい会わせても大丈夫だろうと言っただけさ」
フフッと笑いながらお茶に口をつける
「ありがとう、ございました……」
聖女に向けてベリッシュと共に頭を下げる
「お礼なんていらないさ。父上殿が来たことで、魔王の気配も弱まったからな」
「というと……?」
「アインリッシュにとって良い知らせを父上が持ってきたという事さ。穴を、塞いだのだと思ったよ」
「穴ですか?」
目を細めながら僕の胸を指さす
「ベリッシュに恋焦がれるあまり絶望を感じ、付け込まれた。まぁ、心に隙間ができたって所かな。それを父上殿が来たことによって少し塞がれた」
「だから、魔王が大人しくなった……?」
「付け込む隙が無くなったからな。だから父上殿に何の話をしたのか聞きに行ったのさ。そしたらどうだ、姉上に恋人なんかいないという話をしたというじゃないか」
思わず顔が赤くなる
ベリッシュの方を見ると同じく少し赤くなっていて、お互いに恥ずかしくて笑った
「いちゃちゃするのは後にしてくれよお二方。それでまぁ、もしやと思ってベリッシュを呼んでもらったのさ」




