表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お姉ちゃんは可愛い悪役令嬢  作者: あきみつ
頼りになるはずの記憶が、全然頼りにならない
18/65

18

「いっでぇ……何、これっ……急にっ」


あまりの痛みに目がチカチカし、思わず座り込んでしまう。

頭上ではナタリアが慌てている。


「ど、どうされたのです、医務室、いえ、その前に先生を、だ、だれか」


「だい…じょうぶっだから……すぐ、治まるはず……っ!」


どんどん霞んでいく視界の向こうから、寮に戻った筈のサッシュが手を振りながら向かって来ていた。


「おーいアリー。さっきベリッシュ様がお前の事探してたぞー…って、どうしたアリー!!」


「胸がっ、急に痛んで……」


「心筋梗塞か!?」


この世界にも向こうと同じ病名が存在するんだなぁと、薄れゆく意識の中で思った。


「まだ…死ねないっ……のにっ!」


胸の痛みは治まらない。

まだベリッシュに告白もできてないのに、死んでたまるものか!


「さっきベリッシュ様が走って去って行ったけど……あっ」


「~~~~~~なにっ!?!?!?!?」


「お前それあれだ、病気じゃねえや。ベリッシュ様が強い不安を感じたぞ」


「え!?」


「どういう事ですの?」


「ベリッシュ様が感じる不安が強ければ強い程、お前の胸が痛むようにしといたんだった」


「じゃぁこれは、」



ベリッシュが、強い不安を感じた証拠?



「……っ!! ベリッシュはどっちに行った!?」


「あっち」


サッシュが指をさした方へ、激痛の走る胸を押さえながら駆ける



ベリッシュが不安を感じた。今まで指輪が反応する事は無かったのに。

早く傍に行かないと


早く、早く


足がもつれそうになりながら、ベリッシュを探して走った



後ろでナタリアが、サッシュにどういう事か問い詰めている声が少しだけ聞こえた。





にしてもめっちゃ痛すぎだサッシュ!!!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ