表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お姉ちゃんは可愛い悪役令嬢  作者: あきみつ
出会った時から好きなのです
1/65

1

ふと思い出したのだ。

思い出した瞬間が姉に池に落とされる瞬間だったのは皮肉なものだけれど。

ふと見えた姉の大きく見開かれた琥珀色の瞳が少し可笑しくなって笑った。



ドボーンと激しい音と水しぶきをあげながら僕……アインリッシュ・ハーベットは池に沈んだ。




意識が浮上する。見上げた天井には見慣れた何時もの景色……ではなく、琥珀色が広がっていた。


「……近いです姉上」


あまりにも近い位置にあった姉の顔に思わず少し赤面する。

いくら家族であり長い間見てきたとしても、異性の顔が近くにあるのは恥ずかしいものだ。


しかしどうして姉上……ベリッシュ・ハーベットがここにいるのだろうか。

もしかして心配でずっといたとか……?

そうだとしたら少し嬉しい。あまり仲の良い姉弟だとは言えないから。


「姉上」


呼びかけると少し困った様に眉尻を下げる。その顔は庇護欲をそそるものであり、男性としての本能も刺激されるものだった。


「……突き落としてしまった事、謝るわ。ごめんなさい」


僕の目が見開かれたのは言うまでもないだろう。

あの姉が僕を気にし、そして謝るなどとは。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ