復讐のアトランティス。
かつて栄えた巨大な王国は記憶と記録と共に、その姿を突然消した。それから約一千年の時が経った頃、この「フーリア」という漁業が盛んな小さな町で一人の少年が元気に過ごしていた。彼は物静かな子で学校以外では読書や散歩が毎日の日課、そして体格は至って普通で筋肉質や痩せすぎというわけでもなく、授業の成績も平均的だ。そんな彼に長所があるとすれば「直感力や閃き」、それと普通の人には見えない「何か」が見えるということだけ。だが、その二つの長所は後に世界の歴史を浮かび上げる事のできる唯一の力だと知られてしまう事になる。その時、彼はその直感力でどの選択を選び、どういった結末を迎えてしまうのか。