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箱入り娘、始めました。  作者: へッどほん
9/23

ぼくのとらうま

また余計なことを書いてしまった…けれどとても楽しかったです!


3/28 誤字を見つけたので修正。


≪[落下耐性]を習得しました。≫ 


 うっ…し、死ねかと思った…


 私はまたも転げ落ちた。HP的にはあまり痛くはない。しかし、身体的に結構痛いことには変わりない。さらにいうと心が折れそうです。


 だけど、ちょっと…癖になりそうです


 彼女はもうだめかもしれない。


 せめてLv10にしてから進みたかったけど…まあ仕方ないか…


 Lv10にはできなかったが、ユニークスキルなるものを習得できたから、よしとしよう。悩んでいても仕方ないしね。

 今は次の方針を決めようか。


 とりあえずステータスオープン


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


【名前】

【種族】ものたべボックスLv7

【性別】♀

【適正】地


【能力】▽

 HP:17/95

 MP:13/50

 攻撃:60

 体力:49

 耐久:126

 魔力:48

 精神:71

 敏捷:100


【種族スキル】▽

 収納パック


【スキル】▽

 HP自動回復Lv3 MP自動回復Lv4 状態異常耐性Lv2 気配察知Lv4

 魔力感知Lv3 魔力操作Lv3 念動力Lv4 特攻 

 思考加速Lv1 恐怖耐性Lv1 落下耐性Lv1


【ユニークスキル】▽

 装甲車

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 装甲車と収納パックをもう一度詳しく…あと落下耐性も


≪装甲車:

 立ちはだかる障害をすべて撥ねのけるゴーレム系の魔物が習得できるユニークスキル。耐久力を20%上昇させ、敏捷力を100にする。さらに動きやすくなる。≫


≪収納パック:

 1㎏までの物をMPの最大値と同じ数収納できる。≫


≪落下耐性:

 心なしか落下時のダメージが軽減される気がする。Lvが高いほど、ダメージが軽減される気がする。≫


 落下耐性…なんだかふわふわしてるね…あーそういえば恐怖耐性もみてなかったな…


≪恐怖耐性:

 様々な恐怖に対して耐性を得る…気がしなくもない。Lvが高いほど、強い耐性を得る…ような気がする。≫


 …ふわふわしてるね!

 

 考えないようにしよう。

 それより今は、今後の方針なんだけど…Lv10あるいは進化のままでいいね。ただ、さっきから気になっていることがある。それは…


 …魔物が見当たらない…


 魔物が見当たらないのだ。気配察知は相変わらず反応なしだが、魔力察知はビンビンに反応している。しかし、視界にはなにも見当たらない。ゾンビもグールもお骨様も見当たらない。


 ならば…お約束の上か!


 そう考え身体を上を向けるよう傾ける。


 ま、またか…またなのか…!


 天井を埋め尽くす何か。少し透けた身体を持つ何か。その何かが私を見ている。すべてがじっと見ている。


≪[恐怖耐性]がLv2になりました。≫


≪[恐怖耐性]がLv3になりました。≫


≪[恐怖耐性]がLv4になりました。≫


 どうでもいいスキルがものすごい速度でLvアップしていく。


≪[恐怖耐性]がLv5になりました。≫


≪[恐怖耐性]がLv6になりました。≫


 Lv6でようやく止まった…。だがしかし、私は今それどころじゃない。体の震えが止まらない。


 あば…あばばばっばばばばばっばばっばば……


 過去の記憶がよみがえる。それは、私がまだ自分のことを「僕」と呼んでいた幼少期の記憶。


 ☆☆☆


 それは日差しが強い炎天下の日だった。


「お、お父さん…本当に見に行くの?」


「なんだ明人?怖いのか?怖いのなら無理に来なくてもいいぞ?」


 この日、私たちは公開されたばかりのホラー映画【嘆き】を姉が見たいとのことで、家族でその映画を見に行くこととなった。


「なぁにあきと?あんたひょっとしてビビってるの?」


「び、ビビってなんかないもん!」


「はいはい、ケンカしないの」


 二つ上の姉である高坂(こうさか)晴陽(はるひ)は、いつもと同じように私をいじめてきた。今思い返すと、少し顔がこわばっている気がする。

 そして、私たちのケンカをいつも仲裁してくれた母。


「ケンカなんてしてたら見ずに帰るわよ?」


「ごめんなさい」


「…ごめんなさい」


 この時私は「帰りたい」と言いたかったが、また姉になにか言われると思い言わなかった。


「もうそろそろ着くからなー…にしても今日はあっついな」


 私たちのケンカを気にせず、のんきにそう告げる父。

 この日、私たち家族(姉弟)は死ぬほど後悔することとなる。





「ほらなくな、お姉ちゃんだろう?」


「ごわがっだぁぁぁ…ごわがっだぁぁぁぁぁぁ…!」


「ほら明人も、男の子でしょう?」


「ひっぐ…えっ…ぐ…」


 私たち家族(姉弟)は惨敗した。それはもう手酷くやられたものだ。

 この日以来私たち姉弟…特に姉はそれっきり大人しくなり、一人でいることにすら恐怖を覚えるのだった。


 ちなみに、【嘆き】は幽霊がメインのホラー映画であった。


 ☆☆☆


 時がそれなりに過ぎ、映画による恐怖は薄れていった。姉も同じように、恐怖は薄れていたようだが、姉が二十歳になった今でもたまに一緒に寝ていた。

 私はこの映画を…幽霊を克服した。克服したつもりだった。しかし、映画と実物は違った。さらに、映画で最も怖かったシーンが追撃をかけるように、現実に広がっている。無理です。折れました。

 

 母さん、父さん…そして姉さん(きょうだい)…私は、やっぱり駄目だったよ…


 私はそっと意識を手放した。





≪[ショック耐性]を習得しました。≫




 もともと幽霊恐怖症という設定はありましたが、唐突に過去編を思いつきぶっこみました。

 すごい反省しています。後悔もしています。自分でもこんなことせずにはよ進めと思っています。しかし、やめれません。思いついたことをすぐに付け加えることがやめれません。


 こんな調子ですが次回からもよろしくお願いします。


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