もう少し話すことあると思うけど、書店不審者の話しかしていない
修三は出張で鹿児島に来た。駅ビルの大型書店をうろうろしているとスマホが鳴った。
陽介「勝利拉麺男だお」
修三「はあ、あんた誰?」
「サイトだよ(無の使い魔)」
「あっはっはっは、暇そうだな」
「終わったの仕事?」
「ああ、今鹿児島にいるよ」
「さっき着いたの?」
「ああそうだな」
「行く?」
「遅いな。今の時間(午後八時半)から行こうなんてのは、まあ君くらいのもんだろうな」
「君でしょそれ」
「はあ、ホテル入って今本屋さんに来たけど、まだ異世界等身大冒険の8巻置いてない」
「まだ追い求めてたの。ネットで買えばいいじゃないか。ネットで頼んだ方が速いのに。」
「んーやっぱり無いなー」
「はあ~、ああん」
「どうしたんだい?頭がおかしくなったの?おかしいのは昔からだけど」
「カスが!カースが!ぺっ!」
「元気だな、何かいいことでもあったのかな♪」
「負けたからな」
「え、なに打ったの」
「競馬だよ競馬」
「いくらくらい?」
「四万くらいだな」
「・・・・・・・友よ」
「あっはっはっはっは、頭おかしいんじゃないの。はああ、パチンコは勝ったんだけどな2万くらい」
「あんたほんとギャンブルばっかりやっとったらいかんよ、ほんと」
「金くれよー!」
「あっはっはっはっはっは」
「ふうううう、いかん心が腐る。おらの心が・・・・・」
「こりゃあ心の友てっちゃんを召喚だな」
「ますます魂が腐るよ。おらの魂がまっくろになる・・・」
「その瞬間にすべてのマジックポイントを消費する大技てっちゃんだな」
「はっはっは、なんだったっけそれ」
「マ〇ンテ(勇者の紋章)だな」
「くそー・・・・・・・・カスが!」
「今何やってんの」
「カスが!」
「まあまあ、今何やってんの」
「はあ、帰ってゴロゴロしてるよ。金がないからな、ぺっ!」
「おろせばあるでしょおろせば」
「まあ、あるけど嫌だよ、もうおろしたくないよごおおおおおおおおおお。こんなことばっかりやってたらおら破滅しちゃう。けーーーーーーーーん!」
「しかし元気だね」
「・・・・」
「元気だね」
「へっへっへっへ、君がお金くれたらもっと元気になるよ」
「あっはっはっは」
「はあああああ」
「だいぶ穢れたまってきた?90点くらい?」
「まあそうだな。だいぶね。穢れがね」
「90点もたまったらもう一息だよ。ファイト♪」
「あっはっはやだよ!穢れ解放!」
「まああれも75点たまってからが長いんだよね」
「どうでもいいよ、ぺ!」
「結局、何を打ったんだい」
「偽物話」
「ああまた?やはり今時代は月日ちゃんとともにあるといっても過言ではないな」
「まあ、白7とかだいぶひいたからね」
「白7引いたらなんかいいことあるの?」
「50回確定かな」
「・・・たった50回?」
「くくうあっはっははh、きー、むきーーーー、うりいいいい!(ザコ吸血鬼)」
「まあ落ち着け、わかる、わかるぞ、あれだな、打たずにはいられないよな、今偽物話が魔法少女の後継者と言われているくらいだからな」
「そうなの?」
「今俺が言っただけだよ」
「嘘ばっかりだな、ぺっ!嘘は嫌い!ぺ!」
「声が大きい・・・ちょっと今俺本屋さんにいるからあんまり変な声を出して欲しくないんだけど。人に聞こえる」
「うりいいいいいい!早く奇声上げようよ」
「あっはっはっは」
「いかんいかん、こんなことしていると魂が腐っていく」
「じゃあライトノベルでも読むか」
「くくっくっく何を?」
「じゃあ迷宮定食なんてどう?」
「ほわい?」
「迷宮におけるグルメ漫画だよ」
「知らんね。何それ?」
「ああ本屋さんに置いてあるんだよ。中身は知らん。しかし、やっぱ(異世界等身大冒険8巻)無いねえ、まだ入荷してないのかね」
「まあ、打ち(パチンコ)に行ったらいいと思うよ」
「ふっふっふっふふ、」
「ねえ打ちに行っこうよ、ねえ!」
「あっはっはっはっは、そればっかりだな。ところで今日暇なのそんなに?」
「ああ、暇だよ。あと風呂入って寝るだけだよ」
「相変わらず早えなあ」
「そんな遅く起きて何するの」
「なんだかんだいろいろあるな」
「仕事帰ってから?」
「そう。まあ今日はホテルで暇だから、読む本を探しに来たんだよ。君の場合なら、(しみじみとした口調で)疲れ傷つき絶望した魂を癒すもの・・・それはアニメ」
「あっはっはっはっは」
「ところで『UFO宇宙人名鑑』ってみたい?」
「あっはっはっは、偽もんだよ、そんなもの」
「じゃあ、『怖いストーリ-闇の住人』見る?」
「あっはっは、もういいやアニメ見よ」
「ええ?何見るの、それだけは教えてもらおうか」
「だが断る!ぺっ!」
「とことで今、俺この電話するために、子供の絵本コーナーに来たけど、人の目が痛いな、早く逃げねば」
「あっはっはっはっは、監視カメラが可動式だったら、多分追尾されているね」
「ああーーあ、いいな君はいつも悩みが無くて」
「ああはっはっは、あるよ、僕なりにね」
「まあ、あれだよ、早くアニメ見ようぜ」