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女の子を拾いました

自分が書いているものを読んでくれてるって思うと、すごく嬉しくなります。

 ミルティナは七歳になった。

 最近はよく一人で森の魔物たちと戦うようになり、ミルティナは既にかなりの力を手に入れていた。

 魔法の制御も上手く出来るようになり、家にある魔道書に書いてある魔法は、全て使えるようになっていた。


 「行ってきますーお母さん」


 「日が沈む前には帰ってきてね」


 「分かってるよ!」


 ミルティナは森に入って、見たことのない魔物の気配を探しつつ、お母さんに頼まれた木の実とか薬草とか探していく。

 ちなみに魔物たちは、ミルティナが強いことを知っているので、ちょっかいを出してくる奴は、滅多に居ない。

 

 (魔物たちが何もしてこないのはいいんだけど、ひまなんだよなー)


 その時だった、ミルティナは、感じたことのない二つの気配を感じていた。

 一つは今までで感じた中でも、一番強いくらいの魔獣の気配、もうひとつは、すごく小さくて消えてしまいそうなほどの気配だった。

 魔獣はその小さい気配を追って走っている。

 狩りの対象として追っているのか、ただ単に弄んでいるのかは分からないが、ミルティナはその小さな気配の持ち主を助けなければならないと咄嗟に判断し、二つの気配のもとへ走り出した。


 











 (はぁ、はぁ、どうしよう!死んじゃうよぉ!なんか来てるよぉ!ここどこぉ!ママ助けてよぉ、、)


 見たことのない森の中を、獣人のリシアは転びそうになりながら、全力で走っていた。 

 回りは森に囲まれていて、自分がどこにいるのかも分からない。まずこの森自体初めて来るところだ。

 後ろには、見たこともない化け物が迫ってきている。

 リシアは精神的にも肉体的にも限界だった。六歳の子供がそのような状況におかれているのだ。そんなに長く逃げ切れる訳がない。

 リシアは、とうとう膝を地面についてしまった。

 化け物がリシアに襲いかかろうと迫ってくる。

 その時、


「グワァァーーー、グワ、ァァ、、、」


 リシアは化け物が追ってこないことに気づき、後ろを向いた。その瞬間リシアの視界は真っ暗になった。


 「もう大丈夫よ」


 澄んでいて、美しい声のする方へ目を向けると、赤い眼をした美しい少女に抱かれているのに気づいた。

 リシアは優しく頭を撫でられ、安心したようで、眠ってしまった。


 

 

 

 

 

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