三歳になりました(説明回)
初めての作品なので、矛盾している部分がそのうち出てくるかもしれません。
ミルティナは三歳になった。
(ちなみに零がミルティナになったのは生後二週間頃)
この一年で零は色々な事を知った。
まずこの世界について、人類だけでなく様々な種族が存在すると言うこと。
魔法が存在していると言うこと。
一年の長さは地球と同じで、地域によっては、四季があると言うこと。
そして何より自分が吸血鬼だと言うことだ。しかもお母さんは、真相という吸血鬼の上位種らしく、魔法の才能や、魔力量、身体能力が高くて、全種族の中でもトップクラスの強さを誇るらしい。
当然それはミルティナ自信にも引き継がれていて、お母さんが言うには、「ミルちゃんは私より魔力量が多くなりそうだから、無闇に魔法を使ってはダメよ」
とのことらしい。
ミルティナは早く魔法を使いたかった為、お母さんに頼んで、一歳の頃から魔道書を読んでいて、すでに、上位以上の魔道師クラス並みの強さがある。
それに加え、お母さんから引き継いだ、魔眼を持っている。
魔眼は、出来ることが人それぞれで、十歳位になると、開眼するらしい。
それから本来吸血鬼は、太陽の日に弱いが、真相であるミルティナは、影響はほぼ無い。
次に家庭環境の話だが、まず父親は見たことがない。
住んでいる場所は、魔の蔓延る森と呼ばれる場所らしく、人間は、ほぼ入るのが無理らしく、お母さんが言うには、「人間よりも、魔物の方が百倍安全なの!!!」と、人間が危険だと言うことを、言い聞かされていた。
吸血鬼は、人間の捕縛の対象であり、捕まると最後、奴隷にされることが多いとのこと。
女性の吸血鬼は特に高値で取引されるらしく、気を付けなさいと、何回も言われた。
ちなみにミルティナは、母親と同じ、赤髪、赤眼で、整った顔立ちをしている。
一回だけ鏡を見てニヤニヤしているのを、母親に見られ、恥ずかしがりながら、ベッドにくるまった事もある。
食事は人間の時とほぼ変わらず、肉や野菜を食べている。
十歳を越えると吸血衝動にかられることになるという。
元の世界に帰る方法も、模索していて、前に一回お母さんにさりげなく聞いた事がある。
「ねぇねぇお母さん」
「なに?ミルちゃん?」
「この世界以外にも、世界ってあるのかな?」
「、、、、何でそんなこと聞くの」
「い、いやぁ、なんとなくだけど、、」
「良い?世界はね、ひとつしかないのよ!」
と言ってはいたが、いつものお母さんとは少し違った気がしてならない。
やっぱり調べてみる価値はありそう。
なかなか長い文章を書く集中力が持ちません。