意識が飛んじゃいました
女の子になる妄想をしたら本当に女の子(吸血鬼)になっちゃう物語
初投稿ですのでお手柔らかに(^_^;)
僕の名前は寺崎零。真冬の寒さの中、学校から早く帰るために全力で歩いている。
なぜ早く帰りたいかって?ふふふ、実はね僕妄想が趣味なんだ。
それも僕が女の子になっちゃう妄想なんだ。
あーあ早く妄想したいなぁー
「ただいまー」
そう言って玄関を開けると
「お帰りーお兄ちゃん!」
いつものように妹の唯が駆け寄ってくる。
「お兄ちゃん今日は学校どーだった?」
「いつも通り妄想ばっかりしてたよ」
そう僕はいつも、学校でもほぼすべての時間を妄想に費やしている。
かといって成績が低いわけでもない。
むしろ優等生の類いに入っている位だ、
ちなみにうちの家庭は皆勉強はできる、
両親はどちらも誰もが名前を知っているような大学に通っていたし、唯も今私立の県内ではトップクラスの中学校に通っている。
僕は公立でそこそこな高校に通っているが、妄想にすべての時間を使っている人間としては優秀な方だろう。
「お兄ちゃんまた今日もすぐ布団に入ってもうそうするんでしょ」
「あぁまあな」
「たまには可愛い妹と一緒にお買い物とかデートとかデートとかデートとか行けばいいのにさ」
「また今度いってやるから、今日は妄想させてよ」
「そうやっていっつもいっつも先伸ばしにしてずっといってくれないじゃん!もう知らない!!」
そう言って唯は自分の部屋に帰っていってしまった。
(まあ次の休みの日に一緒に出掛けてやるか)
僕はそう思いつつ自分の部屋へ入った。
制服を脱ぎ捨てて、服を着心地の良い部屋着に着替える。そしていつもの洋楽を流してベッドに横になる。胸の中にはいつも妄想するときには必ず抱えているクッションがある。
(今日はどうゆう設定にしようかな、、
女の子になろうか、テンプレの異世界チートか、それとも現代の恋愛物か)
僕はいつも設定を決めるのにまあまあな時間を使う。
設定がちゃんとなっていないとその妄想自体が楽しくなくなってしまうからだ。
(決めた!今回は女の子になって、最強の力を手に入れて、可愛い女の子に囲まれた異世界物語にしよう!)
そう決心し、僕は目を閉じた。
そしてその意識はすぐに途切れたのであった。