生きていました、生えてきました
とりあえず行き当たりばったりな投稿になります。
もうすこして長期休暇にはいることができます!
そのときにでも投稿したいと考えています。
伏線とか張ってみたいけど頭弱いから無理なんだよな・・・
寝ていたはのにすごく外がまぶしい。なんだか体もふわふわで夢見心地だ・・・。だれか電気消してくれ。
・・・ってあれ、俺って隕石で死んだんじゃなかったけ?
ってことは・・・こ、これはまさか・・・!異世界転生ってやつだろうか・・!?
おそらくこの後にものすごく可愛い女神さまが出てきて俺はチートをもらって異世界に飛ばされ無双をしてさらにはハーレムを作る人生を送るんだ!!
『コウタさま・・・』
ほら来た!!勝ち確!!!!
『起きてくださいまし・・・』
あぁ、はいはい、今起きますよ!!!
「よいしょぉ!!」
気合を入れなおして起きるとそこには不思議な空間・・・ではなく、十数年慣れ親しんだ自分の部屋であった。
・・・あれ?異世界転生は?女神さまは?ハーレムは?まさかの・・・夢落ち?
この様子じゃ、隕石も夢か・・・・、妙にリアルだったな・・・。夢落ちなんてサイテー!
一人で恥ずかし悶える。起きるときの掛け声を人に聞かれていなくて本当によかったと心の底から思う。
そして人はこれをフラグという。
「兄ちゃん・・・、なにそれ・・?」
そう、俺の妹である佐藤志保である。
俺とは違い優秀、眉目秀麗、男女ともに優しいよくある完璧超人だ。
そして今日俺に朝起きるときに変な掛け声決める人というレッテルを張る人物でもある。
「や、志保、よく聞け、これにはわけがあってだな・・・」
「おかーさーん!!兄ちゃんがおかしくなったーー!!!」
「待て!志保!!親に言いつけるんじゃない!!」
あろうことか志保はダッシュで母のもとへと向かいすぐさま俺の奇行を言う気だ。
弁解すべく俺も母の元へとダッシュで向かう。
「あんたたち朝からうるさいよ!!!お父さんももうでるんだから新聞読むのやめて!!」
「まぁそんな急ぐことないじゃないか母さん。おはよう志保」
「うるさい父さん。お母さん!!兄ちゃんが変なの!!!」
おいまて妹。さすがに父がかわいそうすぎないか?
ほらみろ、ものすごく落ち込んでるじゃないか。
「父さん母さんおはよう、いや今朝は一段と寒いから足が冷えた鉄に触ってしまって驚いて声をあげてしまったんだよ、まったく寒いのは嫌になるねHAHAHA」
どうだ、この俺の即席の言い訳。俺のベッドは鉄製であり、今朝の気温もいつもと同じく冷え込んでいる。少々無理な気もするが決しておかしくはないだろう。
と思ったのだが、家族全員が俺のほうを凝視している。
そ、そんなにおかしな言い訳だったろうか・・・?
「あ、あんたそれどうしたの!」
「それって?志保から今朝のこと聞いたんじゃないの?」
「兄ちゃん気づいてないの?それだよ!?」
「それってなんなんだってば・・」
どうやら妹は俺の朝の奇行について親に言っていたのではないようだ。
では一体何でそんなに狼狽しているんだ?
あのめったに驚かない父までもが目を丸くしてこちらを見ている。
「だから・・・・、あんたの頭とおしりについている耳としっぽはどうしたのってきいているんだよ!」
へ?なんの話?と思って頭とけつに手をやると、ふさふさした感触が確かにある。
・・・・はぁあ?
いそいで洗面台に言って鏡をみるとそこに移っていたのは、いつも見慣れた自分の顔に不似合いな獣の耳と尻尾が生えている自分だった。
これも夢なのだろうか・・・?
よし、落ち着いて整理をしよう。
・・・やはりまったく意味が分からない。
朝起きたら獣耳が生えているとかいったいどんなマイナーなラノベだよ・・!
「兄ちゃん・・・、それいったい何なの?」
何なのと言われても俺にもわからない。
ただ、俺はこういう異常事態になるとどうも体に染みついた日常的な行動を起こしたがるようで、
「・・・とりあえず、朝ご飯食べよう」
人間ハラが減ってちゃ頭も働かないってね!
「いやいやいや、おかしいでしょ兄ちゃん!頭とおしりから変なもの生えてるんだよ!?すこしはあせろうよ!!」
「そうは言ってもな志保、ハラが空いてちゃ戦ができないんだぞ?」
「・・・なんか違くない!?」
ドンッ!
「ほら、とりあえず朝ごはんだよ、食べな!志保も静かに食べなさい!」
「いや、お母さんおかしいって!なんで普通に接してるの!?」
「最初は驚いたけど、それで私らの忙しい朝の動きを阻害されるほど母の時間は安くないんだよ」
やはりこの母にしてこの俺がいると感じるな。深く共感ができる。
まぁとりあえずはご飯食べたら学校に行こう。
こんな異常現象が起きてるのは俺だけじゃないかもしれないしな。
なお、学校へ向かう際も妹とひと悶着あったのは言うまでもないだろう。