7/12
ふざけんな!!!
いきなりのことが多すぎて
頭が爆発しそうだ。
「じ、じゃあ、何で俺の嫁なんだ?」
取りあえず話を進めないと
わからないことだらけだ。
「それは、ある雨の日だった...。」
コイツは、いきなり語り出した。
馬鹿なのか?コイツは...。
コイツが言うには、雨の日に
俺がコイツを助けたらしい。
何で、らしいなのかは
俺が全く覚えてないからだ。
こんな奴に会った覚えがない。
その時に、俺に惚れたと
顔を赤くしてくねくねしている。
正直言って、気持ち悪い。
男が顔を赤くして
くねくねしても気持ち悪いだけだ。
「待て!俺はお前を知らないぞ?」
「とにかくよろしくな!旦那様!!」
そう言って抱きついてきた。
そうー。
抱きついてきたのだ!
「きめぇぇぇぇぇぇ!!!触るんじゃねぇ!!!」
バキっ!!!
「ぎゃわっっっ!」
「次俺に近づいてみろ!
宇宙のはてまで飛ばしてやる!!!」
「そんなそんな、照れるなよ!
全く、ツンデレなんだから。俺の旦那様は!」
コイツは、本気で殴ったにも関わらず
すぐに回復していた。
「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その日の朝、俺の声は
再び宇宙に届くぐらい響き渡った。