証拠
「お前さっきから何なの?宇宙人とか嫁とか...意味わかんねぇ。」
「全部、事実だよ。俺は、地球人で言う宇宙人で、慎也の嫁!」
だから、それが意味わかんねぇんだよ!
「わかった。そこまで言うなら
証拠を見せろ。」
「証拠...?」
「証拠見せたらお前が宇宙人だって
信じてやるよ。」
「わかった!」
コイツは、笑顔で言うと突然浮いた。
そうー。浮いたんだ。
「あっ....えっ?」
「どう?信じてくれた?」
地面に静かに着地したコイツは
俺のそばに来て座った。
「ど、どんなマジック使ったんだ?」
「マジックじゃないってばー!
これは、王子に与えられる力なんだってば!!」
「嘘付け!マジックなんだろ?
宇宙人が存在するわけ無い!!
それにお前、どっからどう見ても人間だろ!?
宇宙人ってもっと、グチャグチャ、うねうねしてるやつだろ?」
「それは、地球人の勝手な想像だよ。
実際、俺の星は地球人とまったく
変わらないよ。」
驚きすぎて頭がついていかない。
コイツが言うには、宇宙人と言っても
住んでるところが違うぐらいで、ほとんど地球人と変わらないらしい。
ただ、違うといえば
代々王家の一族には特殊な力が
あるらしい。
どこの漫画の世界だよ!?
こんなの現実にあるわけないだろ?