貴方の後ろ
掲載日:2026/02/11
会社から帰る、貴方からは疲れが滲み出ている。
重い足取り、少し俯く頭、掛け直す鞄。
可哀想に。僕が癒してあげたい。
次の日。近所のカフェから帰る貴方からは、幸せが滲み出ている。
軽くスキップ、天仰ぐ頭、手の先で揺れる鞄。
良かった。貴方が幸せそうで、僕も幸せだよ。
次の日。友達と歩く貴方。
跳ねた笑い声、肩を叩く手、小さな鞄。
思わず微笑んでしまう。僕の胸も温かい。
貴方の後ろ姿は、誰よりも知ってるよ。
だから───────
金属のドアノブに触れて、一言。
「冷たい」
了
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