ウヨンの復讐と激突
宮殿の正門が破られ、ストレリチア王国軍の兵たちがなだれ込む。
その中心には、若き青年――ウヨンの姿があった。目に映る宮殿の石造りの壁は、彼にとって15年間の復讐心を燃やし続けた象徴だった。
「ようやく、ここまで来た…父上、兄上……見ていてください。」
玉座の間にたどり着くと、国王が高座からウヨンを見下ろしていた。
「久しいな、ウヨン。」
「はい。」ウヨンの声は冷静だった。
「お主の父と兄は既にこの世にはおらぬ。それでもなお、ワシに刃を向けるというのか?」
「ええ。あなたのせいで、私はすべてを失いました。父も、兄も、地位も、故郷も。15年、死んだように生きてきました。今日こそ仇を取る。あなたを討ち、国王となる。」
国王は哄笑した。
「望むところだ。かかれ!」
一斉に剣が交錯する。ウヨンの率いる兵たちは、的確に訓練されており、次々に王の側近を打ち倒していく。
剣を抜いた国王が自ら前線に立つと、ウヨンもまた一歩前に出た。
「父を殺した者……覚悟!」
激しい剣戟の末、ウヨンの刃が王の胸を貫いた。
国王は膝をつき、驚愕の表情を浮かべた。
「お主……あの年齢で……よくぞここまで……」
ウヨンは目を伏せず、しっかりと見届けた。
「私は、一日も忘れたことはなかった。あの日のことを。」
王の体が崩れ落ちる。
ウヨンはしばしそこに立ち尽くした後、はっと顔を上げた。
「兄上…兄上のもとへ急がなくては。」




