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王宮の危機と兄弟の対話

カルミヤ王宮の広間。国王は静かに座り、明日の皇太子就任式を思い巡らせていた。


 


ジェヒョンが礼儀正しく進み出る。


「陛下、いよいよ明日、ドヒョン様が皇太子になられます。この国も安泰でございます。」


 


国王は穏やかにうなずく。


「そうだな。ジェヒョン、へヨンの様子はどうだ?」


 


「お変わりありません。」


 


その時、上手から刺客が駆け込んできた。


 


「陛下、大変でございます!」


 


「何事だ?」


 


「何者かの兵が宮殿内を囲み、侵入した模様です。」


 


「カルミヤ王国か?」


 


「いいえ、若い青年が農民たちを率いております。」


 


国王の顔色が変わる。


「一揆かもしれぬ。直ちに調査せよ。」


 


「はっ!」


 


国王はジェヒョンに目を向ける。


「ジェヒョン、へヨンを頼んだぞ。」


 


「はい。」


 


ジェヒョンと刺客たちは外へ駆け出し、次々に侵入者と戦う中、ジェヒョンは一人の青年を見つけた。


 


「ウヨン、なぜここにいるのだ?…もしかしてこの軍は、お前が率いているのか?」


 


ウヨンは静かに答えた。


「兄上、申し訳ありません。どうしても兄を理解することができませんでした。」


 


「こんなことをしても、お前の命を無駄にするだけだ。」


 


「分かっています。しかし僕は、この十五年間、父の仇を討つために生きてきました。兄上と別れ、下町で農民として過ごした日々、この国の変化を見てきました。この一揆は、僕だけのためでなく、この国でこれから生きる人々のためでもあるのです。」


 


ジェヒョンは深く息を吐いた。


「そうだったのか……。僕は、お前が幸せに生きていると誤解していた。あの別れは間違いだったのだ。」


 


「いいえ、そうではありません。兄上があの日、交渉してくれたおかげで僕は今も生きています。僕は兄上をこの地に残し、自分だけ逃げたことを悔やんできました。」


 


「僕たちは長く離れていた。その間に信じるものが変わったのだろう。だが、信念を貫こう。では、へヨンの元へ行く。お前の無事を祈っている。」


 


「兄上、私も兄上の無事を願っています。」


 


ジェヒョンは走り出し、ウヨンはその背を見送った。


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