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下剋上乙女ゲーに転生した天才令嬢は無双します  作者: Morisa1380


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1 この世界は下剋上乙女ゲー

何気ない1日だった。


いつも通り、朝起きて、学校行って、そんな何気ない一日。


それが突然終わりを迎えるなんて思ってもなかった。


目の前が白いライトで照らされて、何も見えない。


それが、私が、ーーとして見た、最後に見た景色だった。





周りが騒がしい。


騒がしい?


なぜだろう、恐る恐る私は目を開ける。


誰かが覗き込んでいる。


綺麗な銀髪に赤の瞳の男性と、綺麗な黒髪に青い瞳の女性だ。


なんか見覚えのある顔だ。


どこだっけ、頭をフル回転して考えていると、

「奥様、体調はどうですか?」

と聞く声がする。


あっ、そうだ、『スローン・オブ・ローゼズ』だ。


その主人公の両親の容姿がこんな感じだった。


くだらない記憶力のおかげで思い出した.







数日後、


「いい子ですね〜」


これを言ってるのは父親だ。


あの美形が猫撫で声で言ってるの。


勿体無い、美形なのに、大事なことだからもう一度言う、美形なのに。


怖いぐらい、怖いぐらいに、両親は私にメロメロだ。


「あ〜」って言うだけで、偉いって褒めるし、手を伸ばすだけでも褒めるし、不気味だ。


とりあえず数日の間に状況がわかったし、赤ちゃんに体にもなれた。


ちなみに既に喋れはする、舌足らずなだけで。


もちろん、他の人がいるときは喋らない、「う〜」とか「あ〜」で会話する。


何でかと言うと、喋ったら喋ったで、多分両親が、天才だ、天才だって騒ぐだろうし、面倒い。


「天御門様もうそろそろ、仕事に戻られてはどうでしょう」

と父に声をかけるのは、執事のセバスだ。


早く戻ればいいのに、眠いのにうるさいのでイライラする。


「あぁ、わかった」

と父がめっちゃくちゃ名残惜しそうな顔で言う。


既にここに来たのが11時で今は13時だ、2時間もいたのだから十分だと思う。


付き合ってやらなきゃいけない私のことも考えろ。


私をベヒーベッドに寝かせて、最後まで未練がましい目でこちらを見ている父にマジで早く戻れって言いたいのを我慢する。




生後5ヶ月、


そろそろいいだろう、寝返りの練習をする。


只今、夜中の0時、寝返りに成功する。


私は満足して眠りについた。



10時間後、


父親が部屋に入ってくる。


「クレア〜、お父さんだよ〜」


ふぅ〜、何も考えないようにしよう。


父親がベビーベッドを覗き込んだ時に寝返りをして見せる。


「!!!!」

と声にならないぐらいに嬉しそうな顔をする。


「セバス!セバス!クレアが寝返りした!寝返りした!」


寝返りしただけで大袈裟だ。


でも、少しだけ嬉しい。


まあ、子供みたいにはしゃいでいる人をみるとこっちが冷静になるけど。


、、、ちなみにことあと屋敷の人間だけでパティーが開かれて、クレアが疲れたのはご愛嬌。屋敷のメイドや執事たちとかは美味しいご飯が食べれて喜んだそうな。



生後8ヶ月


「パパだよ〜パパ」


どうしよう、喋ってあげてもいいが、このデロデロの人相手にやったら面倒な気がして、悩んでいると。


ドアが開いて母が入ってきた。


「あなた、クレアはどう?」


「大丈夫だよ!いい子にしてる」


この人、財閥当主なんだよなと思いながら、しょうがないと思い。


「まぁま」

と言ってみる。


すると、案の定。


「!!!クレアが喋った!クレアがママって言った!」

とはしゃぐ、子供かな?と私は思っていると。


「あなた、落ち着いて、クレアが驚いてるわ」

と言ってくれる、ナイス母。


「ごめんね?大丈夫だった?」

と言ってくる。


「あう〜!」

と返事をすると、


「可愛い!」

と父が騒ぐ。



、、、、、、、


歩いた時はもうほんとにうるさかった。


「たった!たった!」

と父が騒ぎ。


「あなた、落ち着いて!」

と母が言う。


子供みたいに語彙力のなくなった父、ちょっと呆れたけど、直後、父が泣き出し、


「ぱぁーぱ、ないてる、だーじょうぶ」

と言いながら、頭を撫でてあげた。



よくわからない感情が私の心を何かが満たした。

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