異世界へ転生(5)
悩みに悩んだ場面です。
玄関の前で、母さんが腹から血を流し仰向けになって倒れていた。あの美しく、純天使の特徴である羽は赤く染まり、呼吸も浅かった。あまりの光景に頭が真っ白になったが、すぐに母さんのもとへ駆け寄り声をかけた。
「母さん、大丈夫?誰がこんなことを!」
耳をすませないと聞こえないぐらいのかすかな声で母さんは答えた。
「はや、、く、に、、げ、て」
母さんは泣いていた。
「え?誰から?すぐに回復ポーションをかけるから、無理しないで。」
なぜか回復ポーションが効かない。他に手だてはないか考えるが、俺には回復魔法を使えない。どんどん血が溢れてくる。
「母さん、母さん、母さん、、、」
と、叫ぶことしかできなかった。
「大好きよ、エンゼ、、これ、を、、あなたに、、」
母さんが俺に何かを渡そうとした。俺が手を握った瞬間、母さんの体が光り、消えてしまった。俺を育ててくれた、この世界でたった一人の母であり、唯一の俺の理解者であった母さんは亡くなってしまった。俺の手の中には、古そうに見える指輪があった。慌てるだけで何もできなかった自分に腹が立ち、その指輪を握りしめた。母さんの死に泣き崩れていると、どこからか声がした。
「この近くに、あの女がかくまっていた亜天使がいるはずだ。探せ!」
俺はもう考えることをやめていた。身体は動かないし、逃げる気力もなかった。
「もう一度、家を確認するぞ」
声が段々近づいてきて、声の主の姿が見えた。そこには、母さんと同じく羽が生えているが、返り血を浴びて所々赤くなっていた。
「いたぞ!捕らえろ!」
他にも複数人の純天使がおり、完全に囲まれてしまった。俺も母さんと同じように死んだら消えるのだろうか?死んだら母さんに会えるだろうか?俺はもう生きることを諦めていた。しかし突然、俺を囲んでいた純天使の一人が倒れた。よく見ると、倒れた純天使の後ろには剣を持ったアーテが立っていた。
「純天使の奴らがうろうろしてるから、てっきり俺を探しに来たんだと思っていたが、お前らの目的はエンゼだったか。エンゼ、遅れちまってすまねぇ。」
と、アーテが言った。それに対して純天使のリーダーらしき男が喜んだ。
「亜天使が二人もいるとはラッキーだ。まとめて二人ともこの世から葬ってやる。」
「やれるもんならやってみろ。」
と言い放ち、アーテは純天使に斬りかかった。人数的に圧倒的に不利だったアーテだったが、決着は一瞬だった。目にも追えないほどの速度で相手を切り伏せて、周りにいた純天使をすべて撃破した。そこで俺は意識がなくなった。
小説を書くこと自体が初めてだったので、こういう場面の書き方がまだよく分かってないです。いろいろ気になるところはあると思いますが、後のストーリーで触れようと思っています。




