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第1章(7)

少しだけ投稿が遅くなりました

ホワンロンの手が一瞬動いた。その直後、先程の揺れで落ちた瓦礫が宙に浮き、俺の下へ一直線で飛んでくる。


「左上から中サイズ3,右下から小サイズ5、正面から大サイズ1。ただ無闇に飛ばしたわけじゃなさそうだな」


ミィに負担をかけないように最小限の動きで俺は、瓦礫がこちらへ到着する前に真上にジャンプした。ホワンロンは俺が飛ぶのを予測していたらしく、素早く背後に周り、鋭い牙で俺を噛もうとした。


「わざと飛んだんだよ」


そう言って俺はホワンロンに空中での回し蹴りをお見舞いしてやった。


ホワンロンの巨体は壁に打ち付けられ、すぐに立ち上がり、俺を見ている。その目には涙が浮かんでいる。よっぽど痛かったのだろうか。


“いったぁ〜い”


大音量で頭の中に響いてきた。うーん、、、もしかして目の前にいるホワンロンがずっと俺の頭の中に直接声をかけてきたのか?できるかわからないが、ホワンロンに向かって念じてみた。


”あーあー、もしもし?”

”えっ!?”


驚いた声が聞こえると同時に、ホワンロンも驚いた表情をしている。


”えーと、ずっと俺に話しかけてきたのって君?”

”なんで普通に返事ができるの?いや、そんなことはどうでもいいや、あなた方にずっと助けてと言っていたのは私です”

”なんで助けてを求めていたんだ?”

”それは、、、”


「何をやっている?ホワンロン!さっさとソイツを倒すのだ。ただし殺すなよ!」


ホワンロンが理由を話そうとしていたら、老人が遮った。そして、ホワンロンは老人のことを見ている。


”もしかして、あのじーさんのこと?”

”はい、、、アイツを殺してください!”


はっきりと殺してくださいと言われると躊躇われるし、さっき孫って言ってなかった?


”理由聞いてもいいか?”

”分かりました。ご説明します、、、”


話を聞いてみたらなんと、家族でもなんでもなかった。

ホワンロンが生まれたばかりの頃に迷子になったらしい。その時にじーさんが拾い、育ててくれたらしい。最初は優しく接してくれていたが、ホワンロンの種族を知ってからはこの地下に監禁されて、実験を毎日させられていたらしい。


、、、ん?こんな見た目なのに種族がわからなかったのか?いやまあ、幼くて小さかったから何かわからなかった的なやつか。


”うーん、じーさんを殺すのはいいが、本当にいいのか?”

”私のことは気にしないでください。アイツには恨みしかありませんし、私も攻撃をして援護します。”

”わかった。しかし条件がある。”

”条件?なんですか?”

”お前はこのあとどこかに行くアテがあるのか?”

”ないですけど。あるとしたら、家族を探すぐらいで”

”なら、俺の仲間になれ!”

”いいですよ!”


なんかあっさりオッケーしてきたけど、大丈夫かなと返事をもらってから心配になってきた。俺がコイツを仲間にしたかった理由は2つある。1つ目は、絶対に強い。種族もあるが、なかなかの戦闘センスがある。2つ目は、俺が気に入ったからだ。毎日実験とか辛かったはずなのに、コイツは折れずに恨むぐらいの気力がある。素晴らしい精神力だ。


ちなみに俺達はずっと頭の中で話しながら、戦っているフリをしている。ホワンロンの攻撃手段は、ものを飛ばしたり、鋭い爪で引っ掻いたり、牙で噛みつくという感じだ。近距離も中距離と対応できていてますます仲間になって欲しい人材だ。


”あのじーさんに攻撃を仕掛けるタイミングはどうする?”

”いつでも大丈夫です!”

”あ、うん、、、”


いつでもいいのかよ、とは言わないでおこう。


”じゃあいくぞ。せーの”


同時にじーさんの方へ体を向け、俺は極小サイズのファイヤーボール、ホワンロンは俺との戦いでは見せなかった、口からレーザーのような光線を放っていた。直撃すると同時に大爆発が起こり、建物が崩れ始めた。


「逃げるぞ!」


俺は急いで地上に出るために来た道を引き返し走った。かろうじて建物の崩落から逃げ延びたが、振り返ると、ホワンロンがいないことに気づいた。

次回も読んでもらえるような小説をかけるように努力します

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