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第1章(6)

今回もよろしくお願いします。

死体の大群が付いて来ないように遠回りをしていたら、意外と時間がかかってしまった。彼らがいないのを確認してから大きな門を飛び越え入ってみた。この礼拝堂、よく見ると周りの建物と比べて複雑な構造でやけに豪華だ。壁には黄色とオレンジでうまく配色されている龍が描かれた絵画がある。

「誰かいないのか?」

「、、、」

反応なし。さっき頭の中で聞こえた女の子はどこにいるのだろうか。俺はミィを抱えたまま建物の奥にどんどん入っていく。


突き当りに来てしまった。引き返そうかと思った瞬間、壁が突如動き始めた。壁は両サイドに広がっていき、大きな扉が現れた。周囲を警戒しつつも、扉を開けてみた。そこには、地下に続く真っ暗で先の見えない階段がある。これが俺への挑戦状ということなら、受けて立とうではないか。俺は階段を一段降りたところで、立ち止まった。ミィをこの先に連れて行ってよいのだろうか?置いてくことは危険だからできない。だからといって強敵だった場合、ミィを守れるかと問われれば、絶対とは言い切れない。


いや、ミィを守りながら、声の主も助ける。俺は強くなったんだ。こんなところで迷うようでは、師匠に笑われてしまう。

そして、俺は迷いなく階段を降りた。


しばらく暗いままであったが、部屋の明かりらしき光が見えてきた。俺は最後の1段を降りてから前方を見た。

俺の目の前には、巨大な水槽に巨大な龍が眠っているという不思議な光景が広がっていた。この龍どこかで見た気がしたと思ったが、上の階にあった絵にそっくりだ。


「ギヒヒヒヒ、やっと来たか」


どこからともなく声がした。頭の中で聞こえた声ではない。すると、水槽の後ろから研究服を着た一人の老人が出てきた。


「貴様を待っていたぞ、、、亜天使」

「っ、、、なぜ俺が亜天使だと分かった?」

老人は笑っていた。

「知りたいなら教えてやろう。儂は、神眼の持ち主じゃ。魔力だけなら普通の人間と変わらんが、かすかに霊力が漏れとるぞ」


何かあった時のために、完全に豪力にしなかったことが、裏目に出てしまった。多分俺の外での戦いも見てたはずだ。俺のある程度の強さはバレているかもしれない。どうしようか悩んでいると、


「我が愛しき孫、"ホワンロン"よ!やつを生かして捕らえるのだ!」


この言葉の直後、巨大水槽にヒビが入った。そのヒビはさらに広がっていき、砕けた。


「グォオオオオオオ」


水槽に入っていた龍が吠えた。地震が起きたのかと思うほど地面は揺れており、今にも天井が崩れそうだ。


俺はミィを背負い直し、落ちないようにロープで固定した。そしてホワンロンとかいう龍の正面に立った。

次回以降も読んでいただけたら嬉しいです。

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