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第1章(4)

自分の頭の中ではイメージできても、言葉にするのが難しいです。

「戦えるか?ミィ」

「はい。やってみます!」

そう言うと、ミィはファイヤベアから距離をとった。悪魔は魔法が得意と本で読んだし、ミィも何かしらの魔法を使うのだろう。すると、ミィは手を前にかざした。

「"初級魔法 ダークブレス"」

その直後、ファイヤベアの回りは黒い霧に覆われていた。一見ただの目眩ましかと思うが、俺の目は誤魔化せない。あの黒い霧にはデバフ効果がある。相手のパワーダウンという弱体化付きとは、ミィにとっての初級魔法かもしれないが、一般的に見ると中級魔法でもいいぐらいだ。この後はどうするのかと見ていたら、

「'結界魔法"発動」

ミィはなぜかファイヤベアを囲うように結界魔法をはったのだ。その瞬間、ファイヤベアは大爆発した。具体的にいえば、ファイヤベアが大爆発したのではない。闇雲に口から炎を出して、それが結界にあたり爆発したのだ。俺は興奮した。結界魔法を自分ではなく相手に付与し、相手の力を利用したのだ。しかも、魔力の消費が少なくて済む。俺でもこんな発想思いつかなかった。本当に戦闘経験がないのか?ミィはとんでもない戦闘のセンスの持ち主かもしれない。一緒にいれば、戦いの参考になるし、ミィが俺のもとへ来たのは幸運だった。


「お疲れ様。次に魔物が出たら、俺が対処するよ。」

「ありがとうございます。どうでしたか、私の魔法は?」

「スゴいどころじゃないよ。初めて見る戦い方で、参考になったよ。魔法が得意なのは分かったけど、近接戦とかはできるのか?」

「私、剣とか使うの苦手なんですよね、、、」

「やっぱりか。それは追々やっていくか。修行をしていけば自然と魔力の量も増えるから、長所の魔法はどんどん強化できると思うぞ。」

「はい!それと、、、」

「どうした?聞きたいことがあったらどんどん聞いてくれ。」

「今頃なんですけど、何てお呼びすればいいですか?」

「そんなことか。年齢もそんな変わらないし、変に気遣われても面倒だから、呼び捨てでいいぞ。敬語とか別にやめても全然気にしないから、これからもよろしくな。」

「分かりま、じゃなくて分かったよ!エンゼ!」

同年代の知り合いができて、さらに女の子と意識してしまうと照れてしまって、急に会話が続かなくなってしまった、、、。

 魔物でも出てくれないかな、と思うと、本当に出てきた。誰かに見られているような気分だが、魔物に感謝だ。

「じゃあ、、、」

ここまで平然としていたのに、声が上釣り女子に耐性がない陰キャみたいになってしまったが、慌てて咳払いをした。

「じゃあ、今度は俺がやるよ。」

よし、決まった、、、はずだ。


 今回現れた魔物はさっきのファイヤベアの3倍ぐらいの大きさのオーガである。オーガといってもここまでのサイズだとキングオーガに相当するだろう。しかも、キングオーガは仲間を引き連れて、群れで行動する。もう既に周りはキングオーガの配下に包囲された。でも俺は、至って冷静だ。集団戦において大事なことはただ一つ。それは、リーダーを倒すことだ。だから俺は真っ先にキングオーガの懐まで瞬間移動をした。キングオーガが俺に気づく頃にはもう遅い。なぜなら強靭な肉体を持つはずのキングオーガのみぞおちに、俺の腕が貫通しているからだ。それに気づいた配下たちは慌てて逃げようとした。いくら殺人とは程遠い前世であれ、それを見逃すほど俺は甘くない。ここは弱肉強食の世界である。俺は片手を上に掲げ、指パッチンをした。その直後、オーガたちは一斉に倒れた。


ーーー魔法とは本来、詠唱を必要とするものである。だが、7年の修行で俺が可能になったこと、それは詠唱の破棄だ。戦いの中で詠唱をする行為はその分、相手に攻撃する時間を与えているのと同じなのだ。っと、語っているが、今回使った魔法に特に名前はない。俺が発明したからね。ではなぜ、魔法の詠唱の話をしたのか、それは、、、俺ってすごくね?っていうのを、アピールするためさ。ーーー


ミィは何が起こったか分からず唖然としている。

「死んでる、、、。何をしたの?」

「説明が難しいんだけど、相手の心臓の振動の動きと同じ力で反対の動きをするように強制したんだ。すると、、、」

「心臓が縮もうとしたら、膨らませたり、逆に膨らもうとしたら、縮ませる。お互いの動きが打ち消されて、心臓が動かなくなる。そういうことだよね?」

俺は少し驚いた。ミィは今の説明で理解したようだ。

「そゆこと。まぁ格下にしか使えないけどね。」

「キングオーガの配下を"格下"と呼べるのはスゴすぎるよ。」

「ミィにもこれぐらいはあっさりと倒して貰わないと。まだまだ道は遠いね~。」 

「そうだよね。今のエンゼの強さを見て、改めてエンゼが師匠になってくれてよかった。」

その後も何度か魔物を倒しながら、飛んでいた時に見た町に着いた。


 空からは分からなかったが、町というよりは村のように見える。家の数はそこそこあるが、3分の1が空き家のようだ。まあ長居するわけではないので、特に気にすることでもない、、、。いや、前言撤回。空き家からこちらの様子を伺っている奴らが数十人いる。多くね?ここは冷静に、

「俺達はこの村に害がある者ではない。武器をおろして頂けないだろうか?」

俺は両手を上にあげ、そう言った。

「え?人一人いないよ?」

「空き家の中にいるんだ。さっき害はないとは言ったが、奴らは攻撃する気満々だ。こちらからは絶対に先制攻撃をするな。あくまで俺達は正当防衛を訴えるんだ。この村のルールは知らないからね。」

ミィにだけ聞こえる声で俺はこたえると、小さく頷きいつでも防御できる準備をしていた。すると、どこからか"かかれ"という声が聞こえた。その号令と同時に一斉にものすごい数の矢が飛んできた。だが俺はなにもしない。なぜならミィが二人の周囲を覆う結界魔法を発動したからだ。うん。仲間がいるっていいよねっていうことを改めて実感した。、、、え。まだ攻撃が続いてるんだけど、長すぎじゃない?攻撃が終わってから反撃しようと思っていたが、

「ミィ、結界魔法を解除してくれ。」

「え?攻撃当たっちゃうよ?」

「さすがにしつこすぎる。それに長時間魔法を使うと魔力の消費があるし、こんなところで消耗したらもったいない。」

「、、、うん、わかった。じゃあ解除するよ。」

ミィが解除した瞬間に俺が"ハッ!"と叫ぶと、俺とミィを中心にして突風が全方向へ吹き荒れ、矢は風に押し負け地面に落下した。

「今のって風魔法?」

と、ミィに聞かれた。

「いや、気合いで風をおこしただけだよ。」

しばらく静寂の時が流れ、

「、、、え?」

「え?」

「気合い?」

「そう、気合い」

「、、、」

あー、理解が追い付いてないっぽい。まぁ、いっか。今は相手の出方を見なけれb、、、"助けて"、、、!突然頭の中に聞いたことない女の子の声が響いた。ミィは何も聞こえていないように見える。辺りを見回したが近くにはいないらしい。おっと、また敵が攻撃の準備を始めている。まずこの状況をどうにかしよう。俺は即座に、さっき号令をかけた人物がいると思われるところに、炎魔法の初級ともいえるファイヤーボールを放った。この時、俺はあることに気づく。


ーーー俺が魔力と霊力をある程度扱えるようになった頃、師匠から亜天使がどのように魔法を使うのかを教えてもらった。それは、魔力で魔法を発動し、放つ瞬間に霊力を込めるという方法だ。魔力と霊力は一対一の割合で混合すると、魔法の威力が数倍上がるらしい。この"数"倍は魔法を行使する人によるが、それにより、ただの低級魔法が桁違いの威力になる。けれども、一対一という加減が非常に難しい。こんなに手間がかかるのなら、最初から一つにしてしまえばいいのにと思った。この時俺は、閃いてしまった。魔力と霊力を体内で少しずつ馴染ませれば、新たな力が生まれるのではないのだろうか?いきなり体内で混ぜるのは、危険だと判断し、魔物を相手にいろんな実験を繰り返した。その結果、二つの力を会わせることに成功した。魔力と霊力の比率は、"1:1.618"。この比率に俺は、見覚えがあった。

"黄金比"

まさか前世で使われていた黄金比がこの世界でも使えるとは。新たに生まれた力により、いつ魔法を行使するにしても、無駄な調整をするという作業がなくなった。この力を、

"豪力(ごうりょく)"

と名付けた。今では、俺の力の8割が豪力で、あとの2割で魔力と霊力が占めている。豪力の利点は、相手が神眼の持ち主であっても、なぜか豪力は視認することができず、正確に俺の力を把握することができない点である。っと、豪力の説明をしたはいいものの、一つ誤算があった。エデンには基本的に強い魔物しかいなかった。だから、常に豪力を使用して、魔法を行使していた。今回は人間が相手だからいつもよりは加減したつもりだった。でも今回は、ミィ(女の子)がいたのでちょっと力んでしまったのだ。ーーー

3月ぐらいまでは投稿出来ないと思います、、、。もしかしたら、1回か2回ぐらいはあるかもしれません。期間は空きますが、私の作品を一人でも多く覚えていてくれたら嬉しいです。そして、また読んでいただけるような作品を書きます!

2024年もよろしくお願いします!

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