転生者を持ってるのはチートだと思います
2つ書いてると、投稿する話を間違えそうになります。
カチャッ。
拳銃が俺の後頭部に突き付けられた。
「悪いなボス。あんたを殺せば金がどっさり入るんだ」
「、、、金か。金で動く奴がまだ俺の組織にいたとはな」
「お前だって金よりも大切なもののために頑張ってきたじゃないか」
「なぜ急に金なんかに?」
俺はチートスキルが欲しいばかりに、今世では善行という善行を積み重ねた。
世界的な平和活動をたくさん行った。
紛争地域に入っていってその場で交渉したりもした。
何度死にかけた事だろうか?
「金が欲しい理由か?そんなの金があれば何でもできるからに決まってるだろ!」
「何でもできる?」
「はっ!金だけで何でもできるなんて、お前の世界は随分とちっちゃいんだな」
そう。
チートスキルみたいに、金じゃ変えないものだってあるんだよ!
「うるせぇ!!!」
バンッ!!
乾いた音が響く。
「くそがっ!一思いに殺してやろうと思ってたがやめだ!」
「苦しんで死ね!」
わざと苦しめるために急所は外したらしい。
丁度良い機会だし、こいつに言いたい事は言っておこう」
「なあ」
「あ?何だ?死にかけのゴミ」
「俺たちが、お前の裏切りを予想できていないと思っていたのか?」
「この計画は俺が子供の頃からずぅっと考えてきた計画なんだ。部下の裏切りくらい対処できるに決まってるだろ」
「は?」
その後の事は分からないが、俺の今世はこうして幕を閉じた。
「、、、凄いな。ここまで善行を積んだのか」
「これだけあるんだ。お前の望みに少しだけおまけしてやろう」
『おまけ?』
『別にそれはどっちでもいいけど、チート能力はちゃんと全部くれよ?』
そうじゃなきゃ俺の頑張りが無駄になっちまう。
「ああ。分かってる。そっちもちゃんと用意した」
「それではまた転生だ。思い残す事はないな?」
『、、、ああ!やってくれ!!』
「*+>?{}<_&!。転生!」
また俺の意識は薄れていった。