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なんとなく物語 3

作者: ゆずしお

見えそうで見えない世界はいつもそこになる、そんな日常 


第三幕 迷う


ちょっぴり怖そう要素?ショートストーリー

ある 授業参観の日でした。


教室では子供たちが先生の 問いに手をあげたり、班別に意見を出し合ったり。


来ている親は~母親が ・・ほとんどですね。 教室で子供の様子を見たり廊下で世間話してたり。

ちょっとザワザワとしていました。


私は教室内にいたのですが、 授業中ずっと立ちっぱなしの状態。

ちょっと・・辛い 

今までは見られていた側なので、案外何もせず立ちっぱなしで見ているのは辛いのだと実感。


ん?

私ですか?

私は社会人なりたての今来ている教室にいる妹の保護者として来ています。

母親が来るはずだったのだけど、どうしても抜けられない案件が入ってしまったようで丁度休みだった私が可愛い妹のために・・ふふ

まあ、私を見て 「何故、お姉がいる!」って顔が見られてちょっと楽しい。


仲が悪い?全然!むしろ可愛がりすぎてウザがられてますけど、なにか?



参観が30分ほど経った頃でしょうか 。


なんだか気分が急に居心地が悪くなって廊下に出たのです。


そして 目を閉じて肩を上下したのですが、目を開けるとなにやら視界にモヤがかかったようになって それが濃くなったのです。


なにこれ?霧?なんてことはないだろうし、目が変?


私は目頭をキュッと押さえて から 顔を上げました。

その瞬間音がスッと無くなった違和感と目の前の光景に「は?」となりました。


? ?周りにいたお母さんたち・・どこ?生徒は?


教室には誰もいませんでした。

廊下にいたはずのお母さんたちも・・

え?参観日に来ていたはず?あれ?



なに?なに?

左右見渡したところ 、少し離れたところ、廊下の突き当たりに女の子が立っていました。

女の子の後ろには・・明るい部屋・・トイレ?


??そんなところにトイレあった?

何でトイレかって・・うん、わからない、なんでかそう思った。



自分が何をしていたのかよくわからなくなっている感じで

ふと女の子がこちらに顔が向いていて 歩いてくるのが見えたのです。


女の子一人?お母さんは?

他に誰もいないのに?

って、ほんとなに?なんで誰もいないの。

静かな廊下で私は 一歩あと退りをしたのですが


ドン


あ、ぶつかっちゃった

振り返ると黒の学生服が見えて、(この学校の制服は黒の学ランとセーラー服、私はセーラーは着ていないのでちょっと着てみかったり)あ、男子生徒だ。


目の前には肩すら見えない身長の子らしく謝ろうと 顔を上げた私の目に映ったのは

首の無い生徒でした。


普通に歩いている。


(ひいぃぃぃ~)叫びだしそうになるのをぐっとこらえた私は凄い!うん、人生初自分を盛大に褒め称えよう!


それに誰もいなかった、なのに急にぶつかるっておかしいと何で思わなかったのか。

あ、ヤバい、瞬間 ふっと視線を逸らせてしまったのはしょうがない。


男子?生徒はそのまま行ってしまったのですが、

気が付くと すぐそば自分の前方右側に

女の子が・・・ 近づいていたのが視界の端に見えました。

じっと私を見上げ口角が上を向いている。


私の中で 警笛が鳴りました。

なんかまずい・・

駄目だ・・

気が付いていること

見えていること

直視しちゃいけない

目線を下げては駄目


下手な芝居だろうと なんでもいい!私は何かを探している振りをして

辺りを見渡して


どうする?どうする? じっと見てる、なにか・・口が動いてる

見てないはずなのに女の子の動作が見える。

っつ!足元に目線を下げてしまった。



思考を巡らせ

どうしよう どうしよう どうしよう きっと見てしまう、分かってしまう 。

どうしよう どうしよう

この場から逃げたい、早くどこかに行きたい、でも急に動いたら・・・目頭を押さえてみたりしながら

もう隣まで来ているんじゃないだろうか、話しかけられたらどうしよう、もう頭の中はどうしようしか浮かんでこなかった。


! 隣に・・


いる





キーンコーン

!! チャイムの音に思わず顔を上げてしまいました。



目に入ったのは 生徒達の起立の 姿。

ザワザワと する廊下 世間話をしている お母さんたち・・・・


・・・・・・はぁ・・・・・ 短いため息が出ました。

助かった・・

何から?



白昼夢?

でも・・・






続、オチちのない話・・ただ書きたかった。

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