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遊び人についての報告書①


「我が主、以前気にしておられました『遊び人』なる者の報告がありましたので、ご確認ください」


 報告書を差し出した。なぜか凄い『遊び人』に興味を示すから、このクソ忙しい中、徹夜で仕上げた。


「ふーむ……『ぱふぱふと』とは、何だ?」


しーりーまーせーぬー……なんてことは言えないので、前もって下調べしておいた情報を必死に思い起こす。


「なんですかその……主に女の技だそうです。人間の女には胸という柔らかい場所があって、それを駆使して行う技だと聞いております」


「なぜ、わざわざ柔らかい場所を? 固くないと意味がないではないか」


だから、知りませんって! 心の中で絶叫するが、そんなことは死んでも言えないので再び情報を思い起こす。


「アレラーク地方の町を無造作に選び、『ぱふぱふについてどう思いますか?』という質問で聞き取り調査を実施しております。もちろん、人間に変装しております対象人数は三〇〇人です。男に『気持ちがいい』、『やられたい』、『最高だ』などという意見が多かったので、人間の男には有効な技かと思われます。一方、女には『お金をくれるなら』、『最低だと思う』などという否定的な意見が大半を占めました。また、いきなり殴りかかって立ち去る女や、泣きながら逃げる女もいました」


「ふむ……女は痛いのか?」


「いえ、この技には痛みが伴わないと聞いております。機能的には気持ちがいいはずだという専門家の情報もあります」


「ならばなぜ、女は嫌がるのだ」


知らん! とは言えないので、何とかまた情報を思い起こす。


しかし、何も、出てこなかった。


「あの……また調べなおします」


「迂闊だな、ガト。調査不十分の報告をあげるとは」


うわあああああああああああああっ!!!

 

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