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エライことになってしまった。

「ガトーッ、貴様―! エライことになってしまったじゃないかぁ! お前が、『援軍をよこしてくれるかもしれない』って言うから来たのに」


ブンドド殿が怒り狂いながら詰め寄って来た。


 彼の怒りは全くもって、ごもっともだ。勇者共が集団で来るのに、なんでこっちは一人で戦わねばならないのか。


 ただ、やってもらわなければならない。こっちも、仕事なので。


「ほらっ、取りあえず一か所に集めて、一体ずつ部下を差し出していくと言うのはどうでしょうか?」


「貴様―! 正気か、正気で言ってんのかこらーっ! 勇者に滅茶苦茶有利な状況をこっちから作ってどうすんだー」


ですよね、ちょっと言ってみただけです。ええっと、代案代案――


「ブンドド殿、とにかく、すぐに戻って、全軍を持って、勇者共を一刻も早く殲滅しなさい。こちらは、我が主が水晶玉を覗かないよう、何とか気を逸らします」


さすがに、このまま手ぶらで帰すと間違いなく末代まで恨まれそうだ。


「ほ、ほんとかっ! 何とかなるのか?」


「……できるだけやってみます。いいですか、とにかく俺が水晶玉で合図をします。その時には、我が主は映像を見ていないはずなので」


「で、できれば、助力も頼みたいのだが」


情けない奴だなー。自分たちだけで何とかしろよ。


「集まった者たちの中で助けられる者がいないか、当たってきます」


それを聞くと、ブンドド殿は嬉しそうに帰って行った。


 とにかく、やることが決まった。

 


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