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九章 第三話 ヒロガ・フォレスティオ

こんにちは!二日連続の作者kinokoです!ウザいっすね、すみません。

でもやっぱり、クロ君シロちゃんの誕生日を祝わずにはいられないのです!ただの親バカなんで、はい。

というわけで、おまけマンガならぬおまけ小説を後書きに書いてみました!

いつものようにウザったらしく地の文は入れず、会話文だけにしてみました。おまけに名前のでるキャラは全員登場なので、本来ならば出会うはずのない人が出会っています。

でもまあ、しばらくつらいお話が続いていたのでいい息抜きになったと思います。

では、本編にどうぞ!

姉ちゃんの謎の死から三年。俺は犯人の手がかりを探していた。最初は一人で調査していたのだが、何か怪しいと気づいたクロイラさん、アリアさん、カレンさんと次々に調査に協力してくれた。その中で俺は仲間による暗殺だろうという結論に行き着いた。俺がそう推理するのにはいくつか理由があった。

一つ目は姉ちゃんの殺されかただ。姉ちゃんの死因は頭を撃ち抜かれたと断定した。実際に何度か戦地を見ていたクロイラさんの話によると、内乱軍は銃を所持しておらず、いつも錆びた剣で戦ってくるらしい。そのお陰か毎度の内乱での被害は最小限に抑えられていた。

二つ目は撃たれた方向だ。姉ちゃんは父と母に反対されつつも、最前線で戦う一軍、つまり剣部隊を率いていた。つまり、戦っているときは味方には背中を向けている。姉ちゃんは後頭部を撃ち抜かれていた。内乱軍が撃てば前から撃たれることになる。振り向かない姉ちゃんだから、後ろから撃たれた可能性が高い。

その他にも使われた銃弾の種類、火薬の種類などから兵士軍に犯人がいると裏付ける証拠がでてきた。

ただ、一番おかしな点は姉ちゃんが死んだことが報告されなかった、ということだ。しかし、これは案外早く答えが見つかった。

犯人は現在の王、つまり俺達の祖父だった。一応孫である二人が軍に入団し、おまけに死亡したとなると王政府への信用が失われてしまう。だから祖父はそれを防ぎたかったに違いない。

こうやって一つ一つ疑問を解決していったが、三年かかっても犯人が誰だかわからずにいた。



「…姉ちゃんの仇は俺がとってやる…」

資料室の机にうつぶせながら呟く。目の前にはクロイラさんが「うーん」と声を上げ、資料を眺めながら座っていた。今日は資料室の番人がいないので、ありがたく使わせてもらっている。

「とりあえず、現状ば整理してみらん?」

「そうっすね」

俺は頷く。

「とりあえずさ、その日に出陣した人ばまとめたとばってんが…」

そういったクロイラさんは俺に一枚の紙を渡した。そこには百人ほどの名前がかいてあった。ざっと目を通したのだが、名前も知らない人がほとんどだった。

「俺が知っているのは、シルさん、シロイラさん、クロイラさん、アリアさん、姉ちゃんくらいっす」

「番人は出とらんごたぁね」

クロイラが呟いた。因みに先程から連呼している番人とは、ハルヴィン・ヴァケラオンドのことである。軍に貢献するにしても、まだ不安なところがあるらしく、今は資料室で仕事をしている上に住み込んでいるので、番人と呼ばれていた。

「確かに、番人は銃を内蔵してるっすね」

「…番人、番人うるさいな」

突然聞こえた声にびっくりする。いつの間にかハルヴィンさんが戻ってきていたのだ。

「…何してるの?」

「えっと…、あっ。この銃ば持っとる人っておる?」

クロイラさんが慌てて一枚の紙を見せた。使用された銃は特定されていたのだが、それは軍で使用している銃ではなかったのだ。

「これ?」

ハルヴィンさんは首を傾げた。少し間があって、ダメかなと思ったそのとき、ハルヴィンさんは口を開いた。

「…そういえば、使っている人が1人いたな…」

「だっ、誰っすか?!」

俺はその名を聞き漏らすまいと、ぐっとハルヴィンさんの方へ身を乗り出した。その反応にハルヴィンさんは、一瞬だけ驚いた。

「確か…」



「何で僕たちが町の兵士をせいかんとね」

「知らんよ、お兄ちゃん。決めたとは、団長さんやけん」

団長の指示で俺は町の住民に扮して兵士をやることになった。もしかすると、協力者であるクロイラさんと別れてしまうかもしれないと思っていたのだが、そんなことはなかった。

姉ちゃんを殺した人物について調べているとクロイラさんとアリアさんに脅迫文が届いた。

『今すぐに調査を止めなければ、お前らを抹殺する』

しかし、クロイラさんはこれに動じることなく、手紙を破り捨てた。

「こげなもの送ってきて、あほやないとかいな、犯人は」

クロイラさんは言っていた。

この班には、姉ちゃんを殺したやつがいる。犯人はこの状況をどうするのか。そいつはここでは不利にしかなり得ない。

「ハルヴィン、また立ったまま寝てるよ」

「…寝てない」

俺は犯人を、シル・フィオラティスをこの瞬間にでも殺してやりたかった。お前がいなければ今でも姉ちゃんは笑ってここに立っていたかもしれない。むちゃくちゃな人だけれども、平和な国をつくるのに貢献してくれたかもしれない。

今から過ごす生活の中でその招待を暴いてやる。笑っていられるのは今だけだぞ、シル。

そんな俺の放った殺気に気づいたのか、シルがこちらを向いた気がした。



班を結成してから数日。俺たちは町の楽器店を営むことになった。軍には吹奏楽団があり、楽器の整備をしていたのがクロイラさんとハルヴィンさんだったらしく、楽器店をすることになった。ここまではいいのだが、俺は何をするのだろうと本気で悩んだ。楽器の名前も知らないやつが何をしろというのだ。

因みにシロイラさんは清掃担当だとクロイラさんが言っていた。クロイラさん曰く、掃除以外させてはいけないらしい。シルはというと、カウンターで仕事をするらしい。

そこでようやく気づいた。俺は接客担当になっている。

「ク…クロイラさぁん…」

思わず泣きそうになって、クロイラさんに話しかける。

「うっ、うわあ!ど…どげんしたと、ヒロガ」

お店の準備は整い、あとは開店するだけとなっていた。

「俺、何をすればいいんすかぁ…?」

「えっ、ヒロガって接客担当やないと?」

クロイラさんがえ?と言う顔で答えた。

「お、俺コミュ症と異性が苦手なんすよ?!」

「うん、知っとうよ」

「じゃ、じゃあせめて清掃でも…」

「そげん言われてもねー」

クロイラさんは、店の奥を見た。俺もつられてそちらを見ると、シロイラさんが黙々と掃除をしているのが見えた。

「シロイラは掃除が取り柄やけんねー」

クロイラさんはヤレヤレと言う風に首を振る。

「ヒロガも楽器修理しろって言われても無理やろ?」

「うう、確かにそうっす…」

「まあ、そのうち教えちゃーけんが」

そして珍しくニッと笑ったクロイラさんは、カウンターの奥へと歩いていった。何故かその姿は姉ちゃんにそっくりだなと、懐かしい気持ちになった。


シロイラ「お兄ちゃん、今日は誕生日だね」

クロイラ「うん、だからはい、シロイラ。誕生日プレゼント」

シロイラ「あっ、ありがとう。これは私からね」

クロイラ「ありが…」

リオナ「おーい、二人とも!今日誕生日でしょー‼︎」

ヒロガ「あっ、姉ちゃん‼︎」

リオナ「クロくーん、誕生日おめでとうー。本編読んだよー、本当はダイティくんなんだってー?」

クロイラ「そうで…あっ!」

シロイラ「あー、二人は結婚の約束ありましたしね」

クロイラ「イテテ、リオナさん離して…」

ヒロガ「あーあ。あ、そうだ、これプレゼントっす」

シロイラ「ありがとう」

シル「おーい、シロイラークロイラー」

クロイラ「あ、シルさん、ハルヴィンさん、イテテ…」

ハルヴィン「これ、2人が今日誕生日だって聞いたから」

シロイラ「ありがとうございます。お兄ちゃんは取り込み中なんで私が貰っておきますね」

シル「あらら…」

アリア「楽しそうね」

ヒロガ「うわっ‼︎」

カレン「主人公組にはわからないでしょうね、私達の気持ち」

リオナ「記憶に留められてないだろうね」

シル「すいません」

アリア「まあ、私はまた出てきますけどね」

ハルヴィン「とりあえず、みんなパーティをはじめよう」

クロイラ「ここ、パーティ会場だったの?」

シロイラ「どうりで人が集まるわけですね」

シル「まあ、とりあえずリオナさん、クロイラを離してください」

リオナ「ちぇー。また後でね、クロイラくん」

ヒロガ「もう駄目だよ、姉ちゃん」

アリア「このままだとグダグダになるわね。じゃあ最後にみんなで…」


「「クロイラ、シロイラ、誕生日おめでとう‼︎」」

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