とある物語のプロローグ
初めまして、チキフラです。
頭の中で色々爆発した結果、このように作品を書くことになりました。
作者は遅筆で一話一話の文量は決して多くなく、また更新も不定期です。
そんな作者の書く作品ですが、どうかよろしくお願いします。
例えば、ここに一つの物語がある。
その物語には、当たり前のように主人公がいて、ヒロインがいて、脇役がいて、悪役がいる。
ヒロインは当たり前のように美しく、主人公は当たり前のようにかっこよく、強い。
二人は輝かしい青春を送り、脇役や悪役に絡まれ時には窮地に陥るも、なんとか問題を解決し、二人は更に結びつく。
その物語は確かにハッピーエンドで、主人公もヒロインも、彼らに救われた人々も幸せだろう。
だが、悪役からみたらそれは紛れも無くバッドエンドで、彼らにとっては救われず、報われない物語だ。
しかし悪役はその分悪いことをしている。因果応報といわれれば、その通りなのかもしれない。
では、もし、悪いこともせず、ただ主人公やヒロインを助けただけなのに救われない、バッドエンドを迎えた脇役がいるとすれば?
ヒロインが好きで、それ故にヒロインたちを助け、それ故に悪役に捕まり、酷い目に遭い、助けられて目にしたのは結ばれた主人公とヒロイン。
現実は理不尽で、泣きたくなるくらいに非情で、でも自分はただの足手まといで、結局諦めるしか無い。
なんだかんだいって自分の中で折り合いを付け、表面は笑って彼らを祝福しながら、心では涙を流しながら言いたくもない言葉を口に出す。
結局彼は誰にもその心を知られず、ひっそりとその恋は終わりを告げる。
そしてこれからも無理をしながら、表面上は笑いながら彼らの側にいて、その内誰にも気付かれずに消える。彼の為の物語は無い。
しかしそれは結局はハッピーエンドなのだ。それは主人公の為の物語なのだから。
これはそんな現実に遭い、逃げ出した男の物語。
逃げ出して、惨めでどこまでも馬鹿な自分に嫌気がさし、立ち上がる物語。
そんな脇役が奮闘する物語。
まだ物語が始まってすらいないという
とりあえず、気が向いたら更新してるかなーってのぞいてやってください。