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出会いの季節②

12時更新できずすいませんm(._.)m

気分的に今週2回くらい投稿しようかななんて思ってます。


「......美紅だ。」


久しぶりに見る幼馴染の顔になんだか涙が溢れそうになったが、入学式で泣くというのも何だかおかしな話なのでグッと堪えた。

「春の暖かな日差しに包まれ......」

窓から降る光はただステージを照らす。

そう、僕は......今日この日のために、努力してきたんだ。


慣れた様子で笑顔で話す彼女は昔の彼女とは確かにずっと違ったけれど、そのいつも前向きな大きな目は、昔と同じように輝いていて......僕がここまで頑張れたのはやっぱり美紅のおかげだ。

成績が低迷して闇の中を必死にもがいていた時、助けてくれた親友が確かに側にいた。でもやっぱ美紅はそんなんじゃない。僕をただ照らして、僕の目標を夢を見せてくれるすごいやつなんだ。


なんだか久しぶりの感動に訳もなくそんなことを考えてしまった。


あえ......


ふと目があって......そして彼女はこちらを見て微笑んだ。

うーん。これは自意識過剰ってやつ、なのだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

入学式が無事に終わって、周りはみんな帰り出した。

うーん、入学式後ってちょっと気まずいよな......。

確かにお祝い!って感じなんだけど別に仲良い友達なんていない訳だし。


......帰ろっと。


「おい、恒星ちょっと待ちな。」

ぐはっ。急に背中から服を掴まれ歩き出そうとした足は無理矢理に止まった。


「服引っ張んなよ!伸びるだろって。」

「へー。何?そんなこだわりあるなら親に買ってもらうんじゃなくて自分で買いなよ。」


こんな乱暴でうざったらいことをしてきたのはもちろん涼河である。

......そして、正論パンチは恒星には大ダメージだ。


いやいや、それはそうなんですけどね?確かに服にこだわり持つんだったら、服が大切なら自分で選びますもんね?何も言い返せないんですけどね?でも後ろから服引っ張ってくんのはあなたが悪いでしょーが!!


なんだかもやっとして苛立ちを覚えたが、悪態を心の中でつくぐらいに留めておいた。

決して口論で勝てる気がしなかったとかいうわけではない。

大人だからこんなことでは喧嘩しないのだ。

ふんっ!!


「......んで、どうしたんだよ。」

「えっ......あー、いや。一緒に帰ろっかな?なんて思って。」


彼女の言葉に僕は面食らった。


確かに中学から仲の良い関係ではあるし、何度も外で遊んだことだってあるが、別に家が近いというわけではないので今まで一緒に帰ったことはなかったのだ。


まあ高校からだと同じ方向だし、最寄駅も同じではあるけど......どういうことろ。


まあ、いいか......いや、そうか!。ははーん。

実は涼河もテンションあがっちゃってんのか。中学校の頃は冷徹お嬢様気取ってた癖に、なんだ、可愛いとかあんじゃん。


「まあ、いいよ。今日暇だし。」


仕方ねえやつだな〜。


「......え、そう?じゃ、じゃあ行こうか。」


すごく不審そうにこちらを見ながら彼女は歩き始めた。


「何でお前が誘ったのにお前が驚いてんだよ!」

渾身のツッコミを入れただけのはずが何だか信用されてない感じがして嫌だったのだろうか、強い口調になってしまった。


「いや、だって......断られるだろうなって思ってたから。」

珍しく涼河は怯えた様子でこちらを見る。


「なんで?僕ほとんど誘い断ったことなくない?」

やはり口調が強くなってしまって、涼河は申し訳なく思ったのかちょっと弱々しく答えた。


「まあ......ね。それはそうなんだけどさ......。この地域では有名な最強美少女が幼馴染なんだから、そのやっぱコイシテタリトカ......いや、せっかく久しぶりの幼馴染が近くにいるんだし、積もる話があるんじないかな、なんて。」


途中がよく聞こえなかったが......。そういうことか、美紅を気にしてんのか。まあそりゃうちの中学校で有名な話だったしそりゃこいつも知ってるか。


確かに話したい気持ちはあった。

それはそうなのだが、いざ今話しかけてみても、君、誰だっけ?なんて返されてしまえば死んでしまう。

だからそんな不安がまとわりついて、今日は逃げようか、なんて勝手に決めていたのだ。


「んー、別に良いって。挨拶は互いにちょっと新生活に慣れたぐらいの時でさ。」

「ふーん、そっか。」


何かを察したのかどうなのか。彼女は珍しくそれ以上は追求してこなかった。


「ほら、早く。」

「はいはい。急かさないでよ。」


2人並んで校舎を出ようとしたその時。


「あっ、君!!こう君だよね??」


後ろから、聞き覚えのある声が聞こえたのであった。

待ち望んでいた再会にして、最悪の再会だった。







日によって温度差があってそれがかなり文章に出たりするので、なんかこの前と違くね?みたいになるかもしれないんですけど是非教えて欲しいです。一人前になるためなんでもやっていくつもりなのでよろしくお願いします!

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