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11話

 何とかロザリー嬢に気持ちを伝えることはできたが、あれほど驚くとは、本当にまるで私の気持ちに気づいていなかったのかと落ち込んだ。

 少しくらいは私の気持ちを知ってくれているのではと思っていたが甘かった。

 やはりロザリー嬢だけある。妹のマーガレットから聞いてはいたが、まさかこれほど鈍いとは、驚いた。

 さて、彼女は何と返事をしてくるのだろうか? 元々、結婚に何の興味も無さそうだったし、大体、彼女の母君も『男は皆浮気するものだから』と言いきかせていたらしいから、彼女もそれが当たり前だと思っている。

 だからそこは皆ではないことを分からせたいが、どうしたら信じてくれるだろうか。

 それが叶うまで、一度や二度、断られたくらいでは諦めないつもりだ。

 何とか彼女の気持ちを変えてみせるぞと意気込んでいた。だが、最近ではだんだん自信が持てなくなっている。

 妹の援護のおかげで、しばらくは私と付き合ってから決めることにしたらしいが、どのような付き合いをしたら首を縦に振ってくれるのだろうか? 考えもつかない。

 これはまた、妹のマーガレットに相談してみるしかないな、と溜息が出た。

 とりあえず明日また会う約束をしているので、彼女を楽しませることを考えなければと思いながら、眠りについた。


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