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全知の瞳の前で【2】

二人は一緒に育った。並んで、寄り添って。

外の世界など、そこには存在しないかのように。


裏庭で遊び、くだらない秘密を分け合い、些細なことで笑い合った。

やがて――兄妹以上の存在になった。最高の友達。


ロドリゴは盾。ルシアナは光。


学校の喧嘩では彼が守り、勉強では彼女が助けた。

彼は涙をぬぐい、彼女は最悪の日に笑わせた。

互いが、互いの存在理由だった。

恋人ではない。魂の鏡のように――片方があるからこそもう片方が意味を持つ関係。


それで十分だった。ロドリゴはそれだけで生きていけた。


だが、宇宙が突然、すべてを引き剥がすかのように――

あの夜が来た。


呪われた夜。

すべてが刈り取られた夜。

幸福が喪になった夜。

誓いが砕け、ロドリゴが愛したものすべての崩壊を目撃させられた夜。


幸福の野原に黒い霧が覆いかぶさるように、楽しかった記憶は飲み込まれ、叫びと血と死に取って代わられた。


――あの夜だ。

彼の家族を奪った、あの夜。

すべてを奪い、彼を永遠に変えた夜。


扉の破壊音。


夕食の静けさを裂く、家の中の雷鳴のような轟き。

ロドリゴは覚えている。細部まで。


覆面の四人が押し入る。

顔は隠され、卑怯な目だけが窓の向こうで光る。

ブーツの鈍い音。廊下に反射する金属の煌めき。


そして――最初の銃声。


警告も脅しもなく、乾いた破裂音と悲鳴。


父は床に倒れ、脚を貫かれていた。

血が素早く広がり、タイルに流れ――家が残酷な印を刻まれていく。


ロドリゴはまたそこにいた。

凍りつき、震え、現実か悪夢かも分からぬまま。


だが、忘れていた一つの記憶が蘇る。――母だ。


彼女はためらわなかった。

銃声の中を走り、逃げずに彼のもとへ来た。

自分を犠牲にしてでも。


彼女は腕を伸ばし、彼を抱きかかえるように身をかがめた。

一瞬だけ、届かなかった抱擁の温もりを彼は感じた――それは短く、脆かった。


次の銃声が鳴った。


響きは低く、近く、残酷だった。

身体が宙を描いて落ち、胸を打つ。


ロドリゴは見た。母の痛みと愛が混じった表情を。

言葉はなかったが、無言の命令のように伝わった――


「逃げて。生きて」


だが彼は逃げなかった。叫んだだけだった。

その叫びは今も彼の内で鳴り続ける。


心がその光景を隠していたのかもしれない。――痛みを和らげるための防御機構。

だが今、その記憶は戻ってきた。


そして母の最後の言葉が、胸に突き刺さる。


「お願い、私の子供たちに手を出さないで!」


彼女は叫びながら走った。ロドリゴとルシアナを守るために。

その直後――銃声。冷たい木の床に鈍い音が響く。


母の体が前に倒れた。胸を撃ち抜かれて。

血がブラウスを染め、唇は震え、音は消えた。

目の光が失われていく。だがその目は、最後の力で彼を見た。


唇は血に濡れながら動いた。遅く、震えながら。

彼は聞こえなかったが、理解した。心に響く言葉を。


――「愛している」


三つの言葉は声にならなかったが、胸の奥で轟いた。

その瞬間、ロドリゴの中の何かが死んだ。


次に目を合わせたのはルシアナだった。

そのひととき、彼はすべてを見た。

恐怖。絶望。だが何より――助けを求める無言の願い。


「助けて」

「お願い、守って」


彼女は言葉を持たずとも、すべてを伝えていた。


そして、なにかが彼の内で爆発した。

恐怖の余地は残らない。残ったのは本能だけ。衝動だけ。


彼は飛び出した。

無謀で、もがき、血に染まった反射で――扉へ向かう影たちに突進した。

一人に飛びかかり、身体をぶつけ、仮面を剥ぎ取った。


時間が止まった。鼓動が忘れるほどに。


そこにいたのは――ルシウスだった。


いつも家に来ていた「あの」男。週末のバーベキューで笑い、誕生日にプレゼントをくれた男。父の“友”と呼ばれた人物。


ロドリゴは膝をついた。言葉は出ない。だが頭の中で一つの問いが轟いた――


「なぜだ?」


裏切りは血だけのものではない。信頼の崩壊だ。

ルシウスの手に、父母の血が付いている。


そして、冷たく言われた言葉が耳に入る。


「二人を殺さなければならない。顔を見られたからだ」


その一言が現実へと叩き落とした。ロドリゴは考える間もなく反応した。

彼は走った。残された唯一の者――妹へ。

守りたかった。体を張ってでも。


だが間に合わなかった。


銃声。背中貫く痛み。焼けるような衝撃。彼は倒れる。

それでも、這ってでも彼女へ行こうとした。だが、また銃声。今度は彼女に。


乾いた音。沈黙。血が床に滴る。

目は濁り、命は薄れていく。彼女は消えゆく。


ロドリゴは手を伸ばし、触れようとした。救おうとした。だが手が届かない。

ただ一言、かすれ声で呟いた――


「ごめん」


それが消えた後、暗闇がすべてを覆った。


彼は叫ぼうとしたが声は出ない。喉は乾き、空洞だけが残る。

心臓は暴走し、目は見開かれ――だが答えはない。


あの梟は窓辺にいた。黄金の目で彼を見下ろす。

彼は唇だけで叫んだ――「なぜ? なぜ俺にこんなことを!」


返事は来なかった。

虚無だけが応え、意識は断片となって飛び散った。


それからは記憶の地獄だ。フラッシュではない。生々しく抉り出される傷だ。

梟の視線は、それを掘り返す。閉じたかった過去を無慈悲に引きずり出す。


ロドリゴは捕らえられていた。鎖ではなく、己の行為と不始末によって。

梟はただ見つめる。彼の罪の鏡として。


次に蘇った記憶は――殺しの場面だった。

フラッシュバックではなく、彼が実際にしたこと。手に血をつけた自分。


彼は目を背けようとした。梟を見ながら――子供のように懇願した。

「やめて、見せないでくれ!」


だが梟は不動だ。冷徹に、淡々と。


そして最初の映像が戻る。彼自身が十八歳のときの路地。

蒸し暑い夜、遠くに響く低い音、腐った臭い。

彼は鉄の棒を握り締め、鼓動だけが響く。期待と緊張。


相手は十九歳の若者。痩せ、世界に不適合な無垢な目をしていた。

言葉はない。躊躇もない。棒が頭を打ち砕く。鈍い衝撃。倒れる体。彼はそのまま引きずった。


冷徹さ。集中。怒りに満ちた目。

水を浴びせ、平手を数発、口の中に拳を入れる。問い詰める。


「ルシウスと関係あるか? 誰と組んでる?」


沈黙。否定でも肯定でもない無音。


ロドリゴは信じなかった。信じたくなかった。だから続きをやる。


ペンチで爪を引き、歯を折り、足の指に針を突き刺す。叫びが上がる。血しぶき。


答えは得られない。手掛かりはない。

そして彼は仕上げをした。喉を切り裂く。冷たく、静かに。血が土に滲み、染めていく。


彼は自分に言い聞かせる。

「たとえルシウスと無関係でも、お前は犯罪者だ。死に値する」


その言葉は今、胸に刺さる刃のように戻る。

ロドリゴは吐き気を催す。消えたい。目を摘みたい。


しかし梟は止まらない。


彼はその後も血の道を歩き続けた。戻れない道を進んだ。

拷問し、殺し、区別はしなかった。男女、年齢、関係なく。道に居合わせた者は死んだ。


最初は目的があった。ルシウスを追うこと。復讐。正義の名の下に。

彼は自分にそう言い聞かせた。叫び声をあげさせ、痛みを引き出し、証言を奪うために。


だがやがて嘘が剥がれ落ちる。

その復讐という偽りの薄皮の下で、彼は本心に気づく。


殺すことに、快楽が混じった。


罪の正当化は崩れ、残ったのは嗜虐の欲望。

彼はそれを認めたくなかったが、事実だった。


犯罪者か無実かは関係なくなった。

彼は――殺しを楽しんでいた。笑い、満たされると錯覚した。


それで心の穴が埋まると信じた。だが嘘だった。腐敗が広がるだけだった。

彼の魂は腐り、正邪の境界は溶け落ちた。血と静寂だけが残った。


彼の中のかつての少年は消えかけていた。守る者であり、夢見た者であった存在は、今や歪んだ影に変わっている。


だがまだ、彼はそれに気づいていなかった。あるいは、見ないふりをしていた。


そして――もっと悪いことが待っていた。

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