天下無双のクソボケ、今日も弟子に追われる

　現代日本の剣術オタクの家に生まれた宮本　無二斎（みやもと　むにさい）。剣術オタクの両親に伝説の剣豪の、何故か父の方の名を名付けられた彼は、両親以上の剣術オタクに育った。
　将来の夢は大剣豪。しかし、その夢は科学の発達した現代日本では叶わない。
　そんな現実から目を背けるように、剣を振るう毎日であったが無二斎は修行の中命を落としてしまう。
　次に彼が目を覚ますと、そこはマナと呼ばれる物で満たされたファンタジー世界であった。
　彼は思った。この世界でなら大剣豪になれるのでは無いか、と。
　しかし、大剣豪とはなんだろうか。彼は考えたそれは、寡黙であり、颯爽と現れ剣を振るい去っていく存在ではないかと。彼は剣豪をそう定義した。
　斯くして彼、無二斎の大剣豪になる旅が始まった。その剣術と立ち振る舞いで周りの脳を焼きながら。
　今日もそれに気が付かぬクソボケムーブをしながら彼は征く、大剣豪への道のりを。