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第6話 何でも屋

目の前の大きなテーブルには和洋折衷様々な料理が並ぶ


6人の人間が沢山の料理を囲むようにして座っている


自分の左隣にXが座っており、そのさらに左にメイさん、自分の対面には1さん、トレンチコートを着た中年の男の人、金髪でツインテールの少女が座っている


(顔合わせかぁ、緊張するなぁ……)


(料理はメイさんが作ったのかな?)

どうにか緊張を紛らわそうと別の事を考える



そんな事を考えていると左隣に座っているXが口を開く

「さてさて今日皆に集まってもらったのは、他でもない………新入社員のぉ……!伊石怜君だ!」

とXは手に持ったクラッカーを鳴らす


そこまで広くもない空間に5人の拍手が響く


「ではでは主役の怜君、一言どぞ!」

Xはこちらにマイクを向けるような仕草をする


(そんな事聞いてない…)



(大丈夫、焦らず落ち着いて…)



「よ、よろしくお願いしましゅ…」

緊張と焦りで噛んでしまった

顔が赤くなっていくのを感じる


だがXはそんな事気にも留めず、

「怜君を紹介した事だし、次は我々の番かな?」



最初に紹介するのは、

怜の対面にいる長身で眼鏡の男、1さんだった。


「一度会った事あるね。最初に、この男がここの社長だ。」

Xは社長に手を差し向ける


「よろしくね、怜君!社長て呼んでほしいな!」

社長はにこやかに自分に手を差し伸べ、


(良い人そうだ…!)

「は…はい、社長!よろしくお願いします…!」

その手を掴み握手すると、社長はブンブンとちぎれんばかりに腕を振る




その手はひどく冷たかったが、微かな温もりを感じた。




「そしてこの仏頂面が『フェイカー』」

Xはトレンチコートの男を指差す


「………よろしく。」

フェイカーさんはぺこりと頭を下げる


(寡黙な人だ…仕事人ぽい…)

「よろしくお願いします……」

こちらもぺこりと頭を下げる




次にXは自らの左隣にいるメイさんの肩を掴み、

「この子には会った事あるね。」

「私の最初の発明、メイドのメイだ。」

と紹介される


(発明……?)

「発明……?」

思わず考えている事が口に出てしまった。


「ああ、そうだ」

「名を対能力者制圧機動人形、冥だ!」

Xは得意げに言う


「ソウナノデス。」

メイさんもなんだか得意げにしている


(つまり、ロボットって事だよね…)


普通に接していれば片言の美女だ。

見た目も相まって外人さんにしか見えない。


「ヨロシクオ願イシマスネ。」




続いてXは金髪の少女を指さし、

「こっちのちびっ子は『白田(しろた)』ちゃん」


「だれがチビだ!しばくぞ!」

白田さんはXに向かって中指を突き立てる


(なんだか怖い人だな……)


「こうはい!!!」

白田さんはこちらを向き、


「は、はい!」

大きな返事が出る


ムッとした顔の白田さんは

「ウチのことは『せんぱい』とよぶように!」

と笑顔で怜に手を差し伸べる


「は、はい…先輩…」

恐る恐る先輩の手を取り、握手する




「最後に、私が美少女博士のXだ!博士と呼び給え!」

博士は立ち上がり、腕を交差させて決めポーズをする



言わずもがな変な自己紹介だ。



静寂を破るかのように社長は博士を尻目に言う。

「知ってるとは思うけど私達シークレットロマンは犬の散歩から世界を救う事まで、様々な依頼を請け負う何でも屋だよ。」

続けて

「しばらくの間はここで過ごしてもらうし、雇用期間が過ぎたら生きるも死ぬも自由にしてもらって良い。」

社長はにっこりと笑顔を浮かべる


「我々が君を立派な裏社会の住民にしてやろう!」

博士は僕と肩を組み、言う


「よろしくな、こうはい!」

「………よろしく。」

「宜シクオ願イシマスネ」

残りの3人が思い思いの言葉を投げかける



もしかしたら、とんでもない所へ来てしまったのか。



と思ったが、目の前にある料理へと現実逃避をする事にした。








何でも屋の夜は食器の音、話し声を含んで更けていく。






後に降りかかる災厄を知らずに

一部キャラの呼び名が変わった事で混乱してしまってるかもしれないので、ここらで一度


伊石怜から社員達へのパーティー時点の印象

を公開したいと思います。




社長(1)

長身の白縁メガネ、白髮、黒スーツの男

優しい人、冷たい雰囲気は感じる。

だけど悪い人ではなさそう


フェイカーさん(フェイカー)

黒スーツの上にトレンチコートの茶髪の中年の男

少し怖い人、仕事人みたいな熟練の雰囲気を感じる

寡黙だから少し話してみたいかも。


博士(X)

黒スーツに白衣、ゴーグルを着けている黒髪の少女

怖い人、人の事を平気で刺してしまう。

あの時の笑顔が恐ろしくて忘れられない。


メイさん(メイ)

とても美人なメイド服を着た長い黒髪の女

すごく綺麗な人、冷徹な雰囲気を感じる

機械とは思えない、人間のよう。


先輩(白田ちゃん)

黒スーツ、金髪ツインテールの少女

言葉と行動は乱暴だけど、僕を歓迎してくれているようだった。

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