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エピソード6 スバコキラー

 SINGETUのデビュー曲『二人の花』が大ヒットしてから四日後の夜、インと光、親戚の人は足立区のファミレスで夕食を楽しんでいた。

「のいぢさん、ジュース取って来てもいいですか?」

「えぇ、いいわよ、でも気をつけてね。」

インがドリンクバーに行くと、叶影がいた。

「叶影くん?なんでこんな所にいるの?」

「イン、今すぐドリンクバーで飲みたいジュースを取ってすぐに自分の席に戻れ、奴らの気配がする。」

「奴らの気配って?」

「イン、こんなとこにいたんだね。」

「ハッ!ムーラさん、なんでこんな所にいるの。」

インが前を見ると、露出の高い服で色が全部黒く、ブーツを履いており、白い上着を羽織っている美女だった。

「That's what I say.『こっちのセリフだ。』イン、我々スバコキラーのWhat I hate is weddings, a foolish ceremony that brings about the shame of life.『結婚式という人生の恥を知る愚かな式。』」

「What a stupid equation! You idiot!『何が愚かな式じゃ!ボケ!』」

のいぢが突然、目の前に現れ、ムーラはどこかにか消えた。

なんだかんだであって、インは自室にこもった。

〈どうしてムーラさんが東京にいるの!ムーラさんがいるという訳は、もしかして、みのる(あいつ)もいるのかな。〉

インは不安な心の中でつぶやいてから少しずつ眠り始めた。

 夢の中、怒鳴り声が彼女の耳に響いていた。

「よし、オラァ!殺せ!みのる!さっさとキラー・テイの命を奪え!」

「テイ!さっさとみのるを殺れ!殺せ!弟のティムを笑顔にするんだ。」

〈キラー・テイ?弟のティム?えーっと、確か、キラー・テイはアメリカ最強のプロボクサーで、弟のティムはスケボー少年。彼と戦っているのは、みのる?みのるって、あのみのる?〉

インが目を覚ました場所はボクシングの試合会場であった。インの目の前に見えていたのは上半身裸の二人の男が血だらけ状態でボクシングをしていた。

「みのる!みのる!死ね!みのる。」

「テイ!テイ!さっさと死ねよ、テイ。」

観客の大声にインは理解不能な状態になり、急に呼吸をし始め、寝た。再び目を開けると、そこは前田みのる葬式場だった。

「イン。」

〈もしかして、ムーラさん?〉

インが後ろを向いた時、ムーラの姿が近くに見えていたのだった。

〈あれ?なんだか、体が変に感じる。ねぇ、ムーラさん!?〉

「イン、痛い、彼と同じくらい痛い?ねぇ、ねぇ!」

〈もしかして、私、包丁に刺されているの?〉

インの体から大量で真っ赤な血を出して死んだ。

「ハァ、ハァ。」

インは息が切れたかのように現実から目を覚ました。

「ここは私の部屋だよね。」

〈トントン〉

「イン?大丈夫?ねぇ、返事して。」

おばの声にインは恐怖を感じ、二度寝をした。

〈なんでなの?なんでこんな日になったの?怖い、怖いよ、怖いよ、助けてよ、叶影くん。〉

インは一日中泣き続けた。

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